中国で話題になっている「ピンク色のブルーベリー」はAI生成画像?
「ピンク色のブルーベリー」がこのほど、その幻想的な見た目で注目を集め、さらに500グラム当たり400元(1元は約23.3円)という高額な価格設定でも話題となっている。実は、ピンク色のブルーベリー自体はなにも目新しいものではなく、10年以上前にはすでに中国国内で栽培されていた。市場で販売されている多くは「ピンクレモネード(紅粉佳人)」という品種となる。

ピンクレモネード(紅粉佳人)
公開資料によると、ピンクレモネードは、米国で2006年に育成された観賞用と食用を兼ねたサザンハイブッシュ系ブルーベリー品種だ。独特のピンク色の果実、甘みと酸味のバランスが取れた風味、そして比較的強い環境適応性によって、生産者の注目を集めている。
雲南省農業科学院高山経済植物研究所の和加衛所長は取材に対し、「ピンク色のブルーベリーの色合いは品種の交配育種による自然な結果であり、自然界の野生ブルーベリーにも赤色や白色などさまざまな色が存在しており、着色や遺伝子組み換えによるものではない。ただし、海外でも中国国内でも、ピンク色のブルーベリーの生産量は極めて少ない」とする。
現在、ピンク色のブルーベリーはその栽培条件が厳しい。ピンクレモネードを例にすると、pH値は4.5~5.2で、水はけが良く、有機物含有量5%以上の酸性砂壌土での栽培が適しているとされている。関連チームもこの品種の試験栽培を続けているが、その結果はあまり芳しくないのが実情だ。
オンラインのECプラットフォームでも、オフラインの青果市場やスーパーマーケットでも、中国最大のブルーベリー栽培規模と生産量を誇る雲南省でさえ、ピンク色のブルーベリーを販売している業者を見つけるのは難しい。そのため、500グラム当たり400元という販売価格にも明確な根拠はない。雲南省農業科学院高山経済植物研究所の楊正松研究員は、「ピンク色のブルーベリーは保存性も低く、長距離輸送に適さないため、他地域の消費者は購入できない」としている。
ピンクレモネードのほか、中国国内には「ピンク・ポップコーン」や「ピンク・ユニバース」などの品種もある。大連大学のブルーベリー生物育種チームも、中国国産のピンク色ブルーベリー品種「粉黛」を育成している。チームメンバーであり、大連大学生命健康学院の徐国輝准教授によると、この品種は現在、雲南省紅河や昆明周辺で小規模な試験栽培が行われており、まだ市場には流通していない。

AIによって生成されたピンク色のブルーベリー
SNSやECプラットフォームに掲載されているピンク色のブルーベリーの写真の多くは、果実全体が鮮やかなピンク色で、なかには透き通るような質感のものまである。しかし実際には、その多くがAIによって生成された画像で、実際のものではない。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年4月22日
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