杭州の「未来学校」を訪ねる――AIが切り開く教育の新たな可能性
「ほら、模様生成のスピードがとても速いだろう?」杭州市春暉小学校の「無形文化遺産・藍染工房」で5月11日、5年生の苗翾さんは、タブレット端末上でいくつかのキーワードを手際よく入力した。数秒後には、華やかで個性的な藍染模様が画面上に現れた。中国新聞網が伝えた。
彼女と同級生たちは、「央館バーチャル実験室」を活用してプロジェクトを構築し、AIエージェント「染染」を通じて藍染の歴史と技法を学び、さらにAI実験ボックスを用いて染液のpH値と色の濃淡との関係を探究している。伝統的な染色工程は、デジタル技術の活用によって新たな命を吹き込まれた。

5月11日、杭州市春暉小学校の児童が藍染模様をデザインする様子。撮影・林波
5月11日から13日にかけて、「AI(人工知能)+教育:変革・発展・ガバナンス」をテーマとする2026世界デジタル教育大会が杭州で開催された。その期間中、筆者は杭州の複数の特徴的な学校を訪問し、各校がいかにAIを活用して教育を強化し、未来教育の多元的な姿を描き出しているかを取材した。そこからは、中国における教育デジタル化改革の深さと温かみを垣間見ることができた。
杭州市春暉小学校教育集団党総支部書記の田氷氷氏は、取材に対し、「『未来学校』とは、単なる特定の学習方式ではない。適切な発展段階において、新技術をさまざまな学習場面に活用することを意味する」とこのように定義した。
春暉小学校のプロジェクト型オンライン授業「数と形の探究」では、5年生の王子赫さんが、「プラットフォーム+AIエージェント+データ」の三位一体型オンライン授業を通じて学習に参加していた。
彼はAIシステム上で、雷峰塔、断橋、校章を融合した装飾模様を設計した。「さらに、水平反転や平行移動といった教育的変換手法も用いた」と語った。
その後、彼はその模様を熱転写技術によってエコバッグのデザインとして加工した。抽象的な数学的思考から、スカーフ、Tシャツ、文具袋などの具体的作品へと展開されることで、数学学習はここにおいて「感じられ」「実践でき」「創造できる」ものとなっている。
学校ではさらに、ビッグデータ駆動型意思決定システム「春暉智脳」も導入されている。校内の「デジタルコックピット」では、大型スクリーン上に学校全体の運営データがリアルタイムで表示されており、「学校ごとに1つのプロファイル、教師ごとに1つのプロファイル、児童ごとに1つのプロファイル」という精密管理体系によって、管理者は「経験依存型」から「データ依拠型」へと転換している。
田氏は、「子供たちは日常の学習や生活の中で大量のデータを蓄積している。デジタル教師は、それぞれの児童に応じた成長計画や提案を提供することができ、『データ生成―データ管理―成長支援』という閉ループを形成している」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年5月12日
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