一般市民も利用できる北京市のAIロボット食堂

人民網日本語版 2026年05月13日16:47

北京市の中国農大国際イノベーションパーク内で昨年12月22日に正式にオープンした「海淀食堂-デジタル・スマート実験レストラン」は、普通の食堂ではなく、科学研究成果を展示するプラットフォームにもなっている。そこで働く調理ロボットから食材に至るまで、中国農業大学の専門家たちが独自に研究開発したものばかりとなっている。

チップ内蔵のトレイが料金やカロリーを自動計算

食事に来た曹春娟さんは、トレイを持って、セルフコーナーに並ぶ容器からおかずを少量すくい、「このひとすくいで、4元1角2分(1元は約23.2円)」とした。その量はうずらの卵2個と紅焼肉(豚肉の醤油煮)3個ほど。そして、おかずを盛ると、セルフコーナーの上に設置されている小さなディスプレイには、最小単位まで算出された料金が表示されていた。さらにディスプレイには、おかずのカロリーや、含まれているタンパク質、脂肪、炭水化物、ナトリウムなどの量も表示されていた。「この食堂はグラム単位で買うことができ、体重を気にしている人にとってはとてもうれしい」と曹さん。

「グラム単位で料理を購入できる」のは、トレイにスマートチップが内蔵されているからだ。料理を1種類取ると、システムが自動でグラム単位で重さを測り、料金を計算してくれる。決済の時には、システムは合計金額だけでなく、各種栄養素の量なども計算し、スマホのミニプログラムを通して購入者に送信してくれる。

厨房でそれぞれの役割を果たして活躍するロボットたち

厨房では、さらに人々の想像を超えるような光景が広がっている。

一般的な厨房のように、調理するための火もなければ煙も立っておらず、忙しそうに調理する調理師もいない。キッチンの壁沿いに並んでいるのは、ユニークな機械ばかりで、キッチン全体には実験室のような雰囲気が漂っている。スタッフ3人は、機械の「お腹」から洗い終わった野菜を取り出して、トレイに盛ってまた別の機械の「お腹」に入れていた。コック帽をかぶった調理師が悠然と料理の味を調えていた。

食堂の運営会社の責任者である潘強さんは、「これは野菜を洗うロボットで、これは野菜をカットするロボット。これは、包子(中華まんじゅう)や月餅、ピザ、ハンバーガーなど、70₋80種類の小麦粉を使った料理を作ることができるロボット。この部屋のロボットは食器洗浄専用で、1度に1000₋1500人分の食器を洗浄することができる」と説明してくれた。

各種調理ロボットが働く厨房は一般的な厨房と比べて効率が優れているのだろうか?潘さんは、「500人分の昼食を、以前なら6₋7人の調理師が、午前中いっぱいを使って準備していた。それに対して、今は調理師1人とオペレーター2人がロボットを駆使すれば、1時間ちょっとで500人分の料理を作ることができる。調理師は味付けと品質チェックを担当し、残りの作業は全てロボット。1500人分の食事でも、調理師1人で作ることができる」とした。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年5月13日

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