27年前、造林のため5000ドルを寄付した米国人男性見つかる

人民網日本語版 2026年05月19日13:25

内蒙古(内モンゴル)自治区鄂爾多斯(オルドス)市烏審(ウーシン)旗毛烏素砂漠で、砂漠化防止や造林事業に携わっている「全国労働模範」の殷玉珍さんが、「こんにちは、ロナルド・サコルスキーさん。もし、この動画を見てもらえたら、中国に来て、あなたが当時寄付した5000ドル(1ドルは約158.9円)を使って植林してできた森林を是非見てもらいたいです」と呼びかけた動画が中国のネット上で大きな注目を集めている。

1980年代、陝西省北部出身の殷さんは、結婚を機に、毛烏素砂漠の奥地で生活するようになった。当時、辺り一面は砂漠で、一晩の砂あらしで、家の玄関が塞がれてしまうほどだったため、居住していた地域は砂漠に飲み込まれてしまう危機にさらされていた。そこで、殷さんは砂漠化防止に携わるようになり、それから40年間にわたって続けている。

1999年になると、殷さんが夫と植樹した面積は約2000ヘクタールに達し、その砂漠化防止活動が多くの人に知られ、メディアにも注目されるようになっていた。

当時、河南省のある高等教育機関で教師をしていた米国人のロナルド・サコルスキーさんは、テレビ番組で殷さんの活動について知った。そして、殷さんが夫と二人で砂漠で「グリーンの奇跡」を起こしているその精神に胸を打たれ、殷さんに5000ドルを寄付したという。

殷さんはその5000ドルを使って、質に優れた木の苗を数万本購入した。ロナルド・サコルスキーさんが訪ねてきた時も、彼女は植樹作業に勤しんでいた。ロナルド・サコルスキーさんは砂漠に植えられた木の苗を目にし、「実現なんて到底不可能だ」と繰り返していたという。しかし、殷さんは数十年にわたり揺るぎない姿勢で植樹を続け、「不可能」を「可能」に変えてしまった。

殷さんは、国境を超えたその恩を返すために、松の木4本を植え、記念碑を建てた。20年以上もの月日は瞬く間に過ぎ、当時植えた苗は今やすくすくと立派に育ち、土壌を力強く守っている。

喜ばしいことにロナルド・サコルスキーさんと連絡が取れたことがメディアによって報道された。今月17日、河南省の洛陽市第二外国語学院の白帆副学長がロナルド・サコルスキーさんと電話で連絡を取った。彼は、当時植えた木の苗が育って森林となっていることを知ると、大いに喜び、内蒙古自治区の砂漠に行って是非見たいと話したという。(編集KN)

ロナルド・サコルスキーさんの近影(提供写真・取材対象者)。

ロナルド・サコルスキーさんの近影(提供写真・取材対象者)。

「人民網日本語版」2026年5月19日

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