中国宇宙ステーションの科学実験サンプル第10弾が無事帰還、科学者に引き渡し

人民網日本語版 2026年06月01日13:17

中国宇宙ステーションの第10弾となる宇宙科学実験サンプルが有人宇宙船「神舟22号」とともに無事帰還したことが、中国科学院への取材で分かった。今回、神舟22号によって地上に持ち帰られたのは、生命科学、材料、燃焼の分野に関わる実験プロジェクト23件のサンプルだ。内訳は生命科学実験サンプル9種類、材料実験サンプル12種類、燃焼実験サンプル2種類で、総重量は約41.14キログラムに達する。このうち、「人工胚」や脳オルガノイドなどの生命科学実験サンプルは5月30日午前4時5分、北京にある中国科学院宇宙応用工学・技術センターへ移送された。新華社が伝えた。

宇宙応用システムの統括機関としての同センターは、帰還した実験サンプルの状態を点検・確認した後、科学者に引き渡し、後続研究を実施する。残る材料科学および燃焼科学の実験サンプルは今後、神舟22号帰還モジュールとともに北京へ移送される予定だ。

生命科学分野では、科学者が今後、人工胚という先端分野に焦点を当て、一連の研究を実施する。これにより、宇宙環境における生命の適応メカニズムの解明が期待されており、将来の人類による長期宇宙滞在や深宇宙探査に向けた極めて重要な生命・健康に関する理論的知見が得られる見通しだ。

材料科学分野では、新型チタン合金、高強度・高靱性鋼、リラクサー強誘電体単結晶などの材料サンプルが帰還した後、科学者は宇宙サンプルの組織形態、化学組成およびその分布の差異などについて試験・分析を行い、重力が材料成長、成分偏析、凝固欠陥および性能に及ぼす影響の法則を研究する。研究成果は、新型合金の性能最適化や高性能圧電・強誘電機能結晶、高強度・高靱性構造用鋼などの重要材料の地上製造技術の発展を支える技術基盤となる。また、航空宇宙、先端設備製造、精密センシング、医療用超音波イメージングなどの分野への応用を後押しすると期待されている。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年6月1日

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