天津、BMI技術がSFから現実へ
映画「マトリックス」では、主人公がBMI(ブレイン・マシン・インターフェース)を通じてマトリックス・システムと接続し、現実世界と仮想世界を行き来する。映画「攻殻機動隊」では、BMIが人間と機械を結ぶ重要な架け橋となっている……。こうしたSFのシーンはいずれも、BMIという先端技術に関わっている。人民日報が伝えた。
BMI技術は、人間の脳と機械の間に情報伝達経路を構築することで、生体知能と機械知能の協調的な相互作用を実現する技術だ。
記者は6月15日、天津にあるブレインマシンインタラクション・人間機械共生海河実験室(以下、「海河実験室」)を取材した。
海河実験室の中核企業である中電雲脳の展示ブースで、記者は「ヘッドバンド」を装着した。中電雲脳(天津)科技有限公司のマーケティング・ディレクターである王偉氏は、「この『ヘッドバンド』の正式名称は8チャンネルBMIヘッドバンドだ。脳波の収集と符号化・復号化に使用される。収集したデータを当社開発のアプリと接続し、自社開発ソフトウェアで処理することで、被験者のストレス値、疲労度、リラックス度、集中度などの指標を出力できる」と説明。
王氏はさらに、睡眠用BMIヘッドバンドを見せてくれた。このヘッドバンドは利用者の睡眠状態を「記録」できるだけでなく、能動的な介入によって質の高い睡眠を支援することもできる。
海河実験室の産業化推進企業である天開燧世の展示ブースでは、記者はさらに別のヘッドギアを装着した。システムの指示に従うと、記者は脳内の意思だけで右手の握り動作を実際に「操作」することに成功した。
天開燧世(天津)智能科技有限公司の製品ディレクターである陳露氏は、「片麻痺患者は四肢を動かせなくても、脳信号によって動作を完了できる。このようなリハビリ訓練を通じて神経可塑性を刺激し、神経回路を再構築することで、患者の運動機能回復を支援できる。当社がBMI技術を基盤として開発した医療機器や治療ソリューションは、すでに中国各地で導入されている」と説明。
海河実験室は、BMI分野で世界最大の特許プールを保有しており、特許保有数は世界首位だ。脳波認識精度、制御命令数、情報伝送速度という3つの中核指標はいずれも国際トップレベルに達しており、300件近くの中国発明特許および国際特許を含む完全な自主知的財産権体系を構築している。
技術イノベーションと産業化を推進するため、天津市はこのほど『天津市BMI革新的発展推進行動計画(2026~30年)』を発表した。
同計画では、27年までに中核競争力を備えたイノベーション型企業50社を誘致・育成し、関連製品のウェルネス・介護、教育、先進製造などの分野での大規模応用を推進することを明確にしている。また30年までに、総規模100億元(1元は約23.7円)超の産業基金群を設立し、10種類以上の非侵襲型BMI製品の大規模臨床応用を実現する目標を掲げている。
海河実験室の常務副室長である倪広健氏は、「BMIが一般社会に浸透するスピードは、多くの人々の予想を上回る可能性がある」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年6月17日
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