1杯のコーヒーに宿る「人民に奉仕する」精神
雲南省孟連傣(タイ)族拉祜(ラフ)族佤(ワ)族自治県の県の行政中心地にある朝日が差し込むカフェを訪れると、カウンターで佤族の女性・趙華さんが、丁寧な手つきでドリップコーヒーを淹れていた。
趙さんのカフェは同県のスペシャルティコーヒーショップが並ぶストリートで最も人気のある店の一つで、彼女のショート動画を通して、この小さな国境の町とコーヒーの魅力を知る人が次第に増え、コーヒー豆もサプライヤーを通して、日本やオーストラリアなどの海外市場に輸出されている。

自身が経営するカフェでコーヒーを運ぶ趙華さん(撮影・虎遵会)。
同省西南エリアにあるこの国境の町とコーヒーの「縁」は1958年にまで遡ることができる。1980年代には大規模栽培が始まり、今ではコーヒー農園が至る所にある。
趙さんの父親も当時、現地の幹部と共に土地を開墾したコーヒー農家の一人だった。それから数十年後、彼の娘である趙さんは生まれ故郷に戻り起業。その時、力を貸してくれたのが、当時の幹部からバトンを継いでいた李梅英さんだった。

孟連県のコーヒーブランドやコーヒー産業の発展に精通している李梅英さん(撮影・虎遵会)。
孟連県茶葉・特色バイオ産業発展センターの党組織書記である李梅英さんは、「子供の頃、当時の幹部がたくさんの人と一緒にコーヒーの木を植えているのを目にした。そして、今は私が生まれ故郷のコーヒーを中国国内や海外などに出荷しようとしている。これは一種の伝承と言える。農園でたくさんの人と一緒に土地を開墾し、コーヒーの木を植えるのと、若者たちを展示会に連れて行き、コーヒーを売るというのは、仕事の内容こそ異なるものの、胸に秘めた思いは同じだ」と話す。

孟連県コーヒー産業の発展に伴い、佤族の女性の働き口も増えた。コーヒーが好きな佤族の女性が増え続け、コーヒーで収入を増やし、豊かな生活を送ることができるようになっている女性も多い(画像提供・趙華さん)。
当時の幹部が現地の人々と共にコーヒーの木を植え、李梅英さんの世代の幹部は展示会でコーヒーをPRし、プラットフォームを立ち上げ、そして趙さんのような若い世代が生まれ故郷に戻って起業し、ブランディングに取り組むというのは、時代を跨ぐリレーと言える。

孟連県出身の官勇さんが経営するコーヒー農園・来珠克荘園は、同自治県の山間部にあり、エコツーリズム、コーヒー文化、農村リゾート、コーヒーの試飲、オンライン販売が一体となっている(撮影・寇傑)。
李梅英さんは、「人民に奉仕する」ことの重みとは、「どんな小さなことでも、着実にしっかりやり遂げることが、何よりもその言葉の重みを体現している」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2026年6月30日
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