蔵族の伝統舞踊「鍋荘」を北京の街角で踊る人々
初夏の夕暮れ、北京市内の各地から人々が王府井の街角に集まり、音楽が流れ始めると、軽やかなステップで踊り始めた。20歳の大学生、扎西次仁さんは、その踊りの輪のリーダーだ。毎週土曜日の夜になると、彼は「鍋友」と呼び合う仲間たちとここに集まる。中国新聞社が伝えた。
「鍋荘」は蔵族を代表的な伝統舞踊で、2006年に第一陣の中国無形文化遺産に登録された。近年の「国民健康づくり計画」の広がりに伴い、多くの都市で「鍋荘」が人気となっている。人々は音楽に合わせて輪になり、男女や年齢を問わず、歌い踊る。

友人たちと鍋庄を踊る扎西次仁さん(撮影・田雨昊)。
王府井で活動するこの「鍋荘」グループは、北京の「鍋友」たちの間で名の知られた存在となっている。
扎西次仁さんは中高時代を安徽省と浙江省で過ごし、その頃から同級生とよく「鍋荘」を踊っていたという。2024年に北京第二外国語学院へ進学して、北京にも多くの「鍋友」がいることを知ると、学校の仲間と舞踊グループを結成。人通りが多く、外国人観光客も多い王府井を「舞台」に選んだ。
「興味を持ってくれる人は多いけれど、輪の外から見ているだけなので、私はその人たちの手を取って輪の中へ招き入れ、少しずつ教えている」と扎西次仁さん。

扎西次仁さんと「鍋友」(撮影・田雨昊)。
現在、毎週定期的に参加する「鍋友」は約200人に上る。蔵族、漢族、回族、哈薩克(カザフ)族など民族も職業も年齢も様々だ。そして踊るだけでなく、普段から交流し、集まり、友人であり家族のような関係を築いている。
2年が経って、扎西次仁さんは、北京で最もにぎやかな街角に自分の居場所を見つけた。そして、「鍋庄は、もはや単なる踊りではなく、一種の架け橋。踊りを通じて、より多くの人々や世界各地から来た観光客までもが、生き生きとした中華文化を見せたい」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2026年7月3日
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