青海省の羊革の伝統衣装「蘇和沢」制作が新たな産業に

人民網日本語版 2026年07月15日10:42

羊革をカットする職人(撮影・馬可欣)。

羊革をカットする職人(撮影・馬可欣)。

青海省黄南蔵(チベット)族自治州河南蒙古(モンゴル)族自治県にある阿群服装制作有限公司の生産工場に足を踏み入れると、忙しいながらも秩序に基づいて生産が進められる様子が目に飛び込んでくる。工場で働く職人たちは、持ち場の席に座り、慣れた手つきで、羊革のカットや縫製を行い、「蘇和沢」と呼ばれる特殊ある蒙古式の上着を作り上げていた。人民網が伝えた。

伝統衣装の「蘇和沢」(撮影・馬可欣)。

伝統衣装の「蘇和沢」(撮影・馬可欣)。

ミシンで羊革の上着を縫製する職人(撮影・馬可欣)。

ミシンで羊革の上着を縫製する職人(撮影・馬可欣)。

800年以上にわたり、その制作技術が受け継がれ続けてきた「蘇和沢」は、河南蒙古族の衣装文化の重要なシンボルで、黄南蔵族自治州の州級無形文化遺産リストに組み込まれている。

「蘇和沢」の制作技術は蒙古族と蔵族の文化が融合して生まれた衣装で、草原の遊牧文明発展の生き生きとした証となっている。そこには、高原の遊牧民族が何千年、何百年もかけて生み出した生産と生活の知恵や、独特な美的意識、趣向が詰まっており、実用的でありながら、民族の文化的価値も兼ね備えている。

針と糸で「蘇和沢」に模様を刺繍する作業員(撮影・馬可欣)。

針と糸で「蘇和沢」に模様を刺繍する作業員(撮影・馬可欣)。

無形文化遺産保護と産業化発展という「ダブルエンジン」のバックアップの下、この長い歴史を誇る制作技術は、伝統伝承の経路依存性を打破し、新たな活力と市場を引き出している。そして、ますます多くの現地の若者たちがこの技術を伝承するようになっており、伝統的な制作技術を深堀りし、無形文化遺産の鼓動を響かせ続けながら、時代のトレンドにしっかりと付いていき、ショート動画やライブ配信といったデジタル化されたアプローチを通して、「蘇和沢」文化をPRし、さらに、近代的な美的理念と組み合わせて、改良を加え、現代の生活シーンに合わせた伝統衣装を作り上げている。

自宅近くの工場で働き、所得増加を実現している地元女性(撮影・馬可欣)。

自宅近くの工場で働き、所得増加を実現している地元女性(撮影・馬可欣)。

河南蒙古族自治県は、企業化と産業化を通して、無形文化遺産の資源に息を吹き込み、周辺に住む女性たちが自宅近くで仕事を見つけ、安定して収入を増やせることができるようにすることで、伝統技術が地元住民の生活を豊かにする新産業になるよう取り組んでいる。(編集KN)

「人民網日本語版」2026年7月15日

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