「Vita」誌創刊号が紙媒体で発行 世界一流の科学誌の育成を加速
中国が主導する生命科学分野の学術誌「Vita」の創刊号がこのほど、紙媒体で発行された。「Vita」にはすでに400本余りの論文が投稿され、60本が掲載されている。この中には、中国の複数の研究チームによる最新の重要なオリジナル研究成果も含まれており、論文の質はトップレベルに達し、学術界から幅広い注目を集めている。人民日報が伝えた。
「Vita」という言葉はラテン語に由来し、「生命」を意味する。「Vita」共同編集長で、上海尚思自然科学研究院の最高科学責任者を務める李党生氏によると、「Vita」本誌は学術水準の面で、世界三大トップ科学誌である「Nature」「Science」「Cell」におおむね相当する水準を目標に建設を進めている。「Vita」シリーズは「本誌+姉妹誌」の出版方式を採用し、中国の生命科学分野における独自の一流学術誌シリーズの構築を目指しているという。
中国科学院院士で西湖大学学長の施一公氏は、「我々は世界一流の研究成果をますます多く生み出し、世界に尊重される価値ある知識と技術を提供している。しかし、我々の優れた論文のほとんどは海外の学術誌に掲載されている。中国で優れた雑誌、そして優れた学術誌シリーズを作ることは非常に重要であり、ますます強い危機感を持つようになっている」と語った。
創刊初期の段階で、どのようにして十分な政策的支援と学術資源を得るのか。中国本土と香港地区・澳門(マカオ)地区の39の大学・研究機関で構成される生命科学オープンアライアンスを基盤として、「Vita」シリーズの建設が進められている。インパクトファクターが広く評価基準として用いられている現在、「Vita」は「論文によって学術誌を評価する」という評価システムを革新的に模索している。各誌に掲載されたオリジナル論文の学術水準を評価することで学術誌の水準を判定し、学術誌を本来の学術的価値へ回帰させ、健全な学術環境の形成を促すことを目指している。
李氏は、「具体的には、『Vita』シリーズでは創刊から3年後、評価対象となる学術誌のオリジナル論文を無作為に抽出し、同じ分野の研究者に論文の学術水準と科学的質に基づいて採点してもらい、その平均値を算出する。それを学術誌本来の学術水準を反映する指標とする」と説明。
現在、中国教育部(省)は、教員の職階評価・採用や日常的な業績評価において、代表的な研究成果を評価する方式を継続的に推進し、より多くの研究成果を中国国内で主催される世界一流の学術誌に発表するよう奨励している。中国科学院院士で復旦大学学長の金力氏は、「生命科学オープンアライアンスの加盟大学・研究機関が、研究評価において『Vita』シリーズを、それぞれが評価対象としている国際的なトップ学術誌およびその姉妹誌と同質・同等のものとして評価することを約束している」と話す。
このほか、国際学術誌の論文掲載料が上昇を続ける中、「Vita」シリーズは完全なオープンアクセス方式を採用し、著者から掲載料を徴収しないと発表した。これは、科学研究成果のオープンな交流を推進するという積極的な姿勢を示している。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年8月19日
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