70カ所超の訓練場が完成・稼働 エンボディドAIの産業実装が加速

人民網日本語版 2026年08月21日15:19

中国情報通信研究院は18日、「エンボディドAI訓練場研究報告(2026年)」を発表した。報告によると、各当局が人型ロボットのパイロット拠点や訓練場の建設を相次いで展開している中、中国のエンボディドAI訓練場は重要なインフラとなり、大規模化・集約化が進んでいる。中央テレビニュースアプリが伝えた。

報告によると、現在、全国で70カ所を超えるエンボディドAI訓練場が完成・稼働しているほか、建設中または計画中の訓練場も40カ所余りに上る。訓練場の産業チェーンはおおむね形成されつつある。訓練場の建設はエンボディドAI産業の優位性を生かし、長江デルタ、北京・天津・河北、珠江デルタの3大中核クラスターを形成しており、すでに全国の半数以上の省級行政区をカバーしており、従来のAI産業が一線都市に高度に集中するモデルを打破し、三線都市以下の都市にも広がっている。

専門家によると、エンボディドAIの応用では、組立・製造、部品の投入・搬送、資材運搬など、反復性が高くモジュール化されたシーンがまず訓練を完了し、比較的早期に産業実装される見通しだ。一方、人間とのインタラクションを伴う生活サービス分野では、AIの倫理規範などが関係するため、産業実装は比較的遅くなる。2025年には、中国のAI中核産業の規模は1兆2000億元(1元は約23.7円)を超え、企業数は6200社を超えたという。

エンボディドAIは、物理的な実体と融合したAIとして、現在、研究室から産業実装へと急速に移行している。そのロボットの訓練拠点となるエンボディドAI訓練場も、各地の将来の産業構造に組み込まれている。

北京・中関村にあるエンボディドAI企業を訪ねると、エンボディドAIデータプラットフォームには、同日に全国各地で収集・制作された人間の動画データやシミュレーションによる合成データが集約されていた。企業責任者によると、同社の訓練場ではすでに150万時間分の人間の動画データを納品しており、このデータ量は世界トップクラスの水準に達している。ただし、高品質なエンボディド大規模言語モデルを訓練するには、通常、1000万時間、さらには1億時間を超えるデータが必要になることもある。こうした巨大な市場需要が、同社によるエンボディドAIの訓練・評価プロセスの継続的な改善を後押ししている。

現在、動力分電盤を操作している車輪・アーム型の人型ロボットは、大量の実際の作業データによる訓練を受けることで、色や位置の異なる操作ボタンを正確に識別し、分電盤のスイッチ操作や産業用バルブの開閉など、複雑で危険性の高い作業を自律的に完了できるようになった。現在、複数の電力点検ロボットがアルゴリズムの調整を終え、順次納入されている。

あるロボット企業の責任者、董典彪氏は、「数万件ほどのデータによる訓練を通じて、ロボットは現在の作業を80~90%の成功率で完了できるようになった。今後さらに数万件のデータを追加し、作業成功率を100%に近づける予定だ」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年8月21日

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