サイクリングブームがもたらした新たな消費市場
中国は世界最大の自転車製造国だ。自転車はかつては徒歩に代わる単なる移動手段と見なされていたが、今ではますます多くの人に再評価され、サイクリングはグリーンで健康的かつファッショナブルなスポーツになりつつある。

写真提供・新華社
王星宇さんは江蘇省蘇州市にあるアマチュアサイクリングクラブに所属している。このクラブは設立から半年で会員がすでに200人を超え、定期的にイベントを開催して、装備の購入経験やペダリングのコツといった情報を共有している。2025年末時点で、全国にはこのようなアマチュアサイクリングクラブが8万団体以上ある。
サイクリング用装備からサイクリングコミュニティに至るまで、サイクリングを軸に形成された新たな消費エコシステムが各地で急速に拡大している。
サイクリング技術が向上すると、装備をアップグレードしたくなるのは自然な流れだ。サイクリング愛好者の李斌さんは、「最初の自転車は2500元(1元は約23.6円)だった。最近買い換えたものは、各種パーツを合わせて、全部で1万元以上した。一部のトップクラスのオーダーメイドモデルは10万元を超えるものもある」と話す。
同省南京市の自転車販売店の店内には、さまざまなタイプの自転車が整然と並べられている。店長の張瀾さんは、「自転車を購入する人は、見た目だけでなく、フレームの素材、車体のデザインなども重視する。2000元から5000元ほどのロードバイクとマウンテンバイクの売れ行きが好調で、開店から半年足らずで売上高はすでに60万元を超えた」と話す。
データによれば、2025年8月末時点で、中国のサイクリング愛好者は1億3000万人を突破し、自転車産業の生産額は3000億元に達した。SNSでは、サイクリング関連の話題の再生回数がすでに数十億回を超えた。
自転車レースが人気を集め、レースへの注目がそのまま消費の伸びに結びついている。今年、浙江省の千島湖で開催されたロードバイクオープンマッチには、自転車装備メーカー70社以上が出展し、1500万元を超える消費を呼び込んだ。湖北省では毎年、自転車レースや関連イベントが計1200回以上開催されており、参加者数は延べ150万人を超える。
こうした状況を受け、各地でサイクリングに優しい都市づくりが積極的に進められている。上海市の黄浦江沿岸では、全長45キロメートルのサイクリングロードが全線開通し、外灘(バンド)から徐匯浜江までスムーズに走ることができ、ネットで話題のサイクリングルートとなっている。北京市通州区の大運河サイクリングロードには、スマート照明システムと5Gモニタリング装置が配備されている。夜間の照明が明るくなっただけでなく、沿線には休憩ステーションが多数設置され、救急箱やチャイルドシートのレンタルなどのサービスも提供されている。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年10月12日
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