「車中泊旅行」が人気上昇中!
目を開ければ山や川、湖や海などの景色が広がり、見上げれば満天の星空を眺めることができる。後部座席を倒してマットを敷けば、そこはもう「寝室」で、車の後部にタープを張れば、たちまち「リビングルーム」が出現する。車の電源に電気鍋やコーヒーメーカー、さらにはプロジェクターをつなげば、普通の家庭用乗用車がミニキャンプ場に変わる。

(イラストは生成AIで作成)
休日中にこうした新しい旅行スタイル「車中泊旅行」を試す人がどんどん増えている。小紅書などのSNSプラットフォームでは、「車中泊旅行」に関する話題の閲覧件数が1億回を突破した。
陝西省西安市に住む趙さんとその家族は、バッテリー電気自動車(BEV)の乗用車に乗って甘粛省甘南蔵族自治州へ旅行に行った。「車が私たちのモバイルハウス。昼間は景色を眺め、夜は展望台の駐車場やキャンプ場に車を停め、座席を倒せば寝場所になる。かかる費用は主に道路の通行料金、充電の料金、食事代などで、ホテルに泊まる場合の半分くらいですむ」と趙さん。
「車中泊旅行」とは、主に普通乗用車を利用し、座席を倒してマットを敷き、遮光カーテンなど車に積める簡単な装備を利用して、車を臨時の寝場所にし、ホテル代わりにするドライブ旅行のスタイルだ。
運転歴の長い王さんは、「新エネルギー自動車なら電源の心配はないし、パーキングエアコンもある。今、多くの自動車メーカーがドライブ旅行機能に非常に注目しており、後部座席がフルフラットになるようにしたり、収納スペースを広くしたりして、車中泊の居心地をどんどんよくしている」と話した。
安徽省出身の方さんは自動車旅行で最も感動した出来事について、「車で眠るのは特別な体験。特に雨が降っているとき、車の中でしとしとと雨の降る音を聞いていると、外には出られないけれどとても気持ちが落ち着く」と話した。
より深層で起きているのは消費心理の変化だ。これまで旅行といえば「出発-ホテル-観光地-帰宅」というお決まりのルートをたどるのが一般的だったが、今では車中泊旅行が移動ルートをそのまま全て旅行マップに変えてくれる。ドライバーは景色のいい場所でいつでも車を停めることができ、チェックインやチェックアウトの時間に束縛されることもない。
絲路交通旅行移動サービス研究院の桂斌院長は、車中泊旅行の人気は、技術の進歩によるメリット、経済的合理性、消費観念の転換が複合的にもたらした結果だと分析。「消費者は自己決定権と自分だけの体験を追求する消費モデルへと転換しつつある。『車を停めた場所が、そのまま旅の景色になる』という自由気ままな旅をより重視して追い求めるようになり、高級なサービスやありきたりの商業手段にはお金を使わなくなっている」と指摘している。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年10月13日
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