科学技術を体験・観光できる「サイバー光谷」のSF的な日常
中国初の懸垂式モノレール「光子号」に乗り、空中から景色を眺めたり、光谷文化センターで「バーチャル司書」と対話したり――。16の国・地域から訪れた約20社の海外華字メディアの代表らが20日、武漢市東湖新技術開発区(通称「中国光谷」)を訪れ、科学技術が日常生活に溶け込んだ「サイバー光谷」を体験した。中国新聞網が伝えた。
東湖新技術開発区は、武漢地域の科学技術イノベーションセンターの中心地だ。その光電子情報産業は世界をリードしており、光ファイバー・光ケーブルおよび光通信部品の研究開発・製造拠点として世界最大の規模を誇るほか、中国最大の中小型ディスプレーパネル生産拠点でもある。

光谷の懸垂式モノレールを体験する海外華字メディアの代表ら。撮影・張暢
「光子号」は、現在、中国国内で唯一の商業運行されている懸垂式モノレール路線だ。運行が始まると、車両の270度透明展望窓から、公園や湿地帯、ハイテク企業が織りなす景色がゆっくりと流れていく。乗客たちは次々と写真を撮り、体験を記録した。パプアニューギニアの華字紙「巴新僑報」の取締役兼編集長、李慶氏は、「まるでSF映画の世界に入り込んだようだ。最先端技術がすでに武漢の人々の娯楽や移動の手段になっていることに驚かされる」と語る。
光谷観光投資公司の広報担当者、楊思嘉氏によると、光谷の懸垂式モノレールは、浮遊走行、完全自動無人運転、グリーン・低炭素といった特徴により、中国内外から多くの観光客が押し寄せている。2023年の開業以来、利用者数は延べ540万人を超え、世界的に人気の高い観光スポットとなっている。
光谷の懸垂式モノレールが科学技術を「目で見る」体験を提供するものだとすれば、光谷文化センターは科学技術を「手で触れる」場となる。「小谷、小谷」と呼びかけると、3Dデジタルホログラムの案内人が蔵書の検索やエリアの案内を手伝ってくれる。画面を軽くタッチすれば、「スマート本棚」が本の位置を特定する。AIサーバーとAI中核プラットフォームが「デジタルブレイン」を構築し、読書の好みに応じて個人向けの知識マップを作成することもできる……。

光谷文化センターを訪問する海外華字メディアの代表ら。撮影・張暢
カナダの搜羅(SOLO)メディアの副社長、陳英敏氏は「ここでは、科学技術イノベーションが空中に浮遊しているのではなく、都市の生態系に根を下ろし、一般の人々の暮らしに役立っていることを実感できる。『技術的ブレイクスルー』や『世界をリードする』といった高度な技術だけでなく、こうした身近に感じられる取り組みが、より多くの人材をここに引きつけ、定着させるだろう」と話す。
光谷図書館の館長、宋兆凱氏によると、同図書館にはAI機器とスマートサービスシステムが導入されており、貸し出し、検索、閲覧を効率的かつ便利に行える。館内各所にはVR(仮想現実)機器、書籍の貸し出し・返却を行うスマートロボット、朗読ブース、デジタルコンテンツが滝のように連続して表示される瀑布流読書機など、さまざまなスマート設備が設置され、スマートな読書体験を創出している。
総建築面積26万平方メートルの光谷文化センターでは、光谷図書館と光谷美術館が7月に正式開館した。開館からわずか3カ月で来館者は30万人を超え、光谷の都市文化交流の拠点となっている。
科学技術イノベーションと産業の優位性を生かし、光谷は科学技術観光の発展に注力している。市民や観光客は、延べ床面積50万平方メートルを超える生産現場に足を踏み入れ、6.5秒ごとに高性能エアコン1台が完成する「光谷スピード」を目の当たりにできる。また、ロボットによる衣類の折り畳みやコーヒーの抽出を見学したり、「演算の頭脳」に触れたりして、「未来の暮らし」を体感することもできる……。複数の科学技術観光ルートが多くの人々を魅了し、「サイバー光谷」は武漢の新たな観光ブランドとなっている。陳氏は、「光谷は科学技術イノベーションの実力を、実際に感じられる都市の魅力へと変えつつある。ここで見聞きしたことは、中国の科学技術イノベーションが効率性だけでなく、人々の心に寄り添う温かさも備えていることを物語っている」と語る。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年10月22日
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