北京市、2028年までに世界的な「AI for Science」イノベーション中枢の構築を目指す

人民網日本語版 2026年07月03日11:08

北京市科学技術委員会と中関村管理委員会によると、7月1日に公表された「北京市におけるAI(人工知能)による科学研究支援加速実施案(2026~28年)」では、2028年までに世界に広く影響力を持つ「AI for Science」イノベーション中枢を構築し、北京(北京・天津・河北)国際科学技術イノベーションセンターの整備を支援する方針を示している。新華社が伝えた。

同案では、自律型実験室を研究プロセスを再構築する中核的な基盤と位置付け、AI、エンボディドAIロボット、ハイスループット機器を統合した新型スマート実験プラットフォームの整備を支援する。これにより、仮説立案、プログラム計画、実験・検証、革新的な発見に至るまでの全プロセスを自律的に実行できる能力を備えることを目指す。こうした新たな研究施設は、「計算が実験を導き、実験が計算へフィードバックする」というドライ・ウェット融合型の閉ループモデルを構築し、研究開発期間を大幅に短縮するとしている。

また、汎用研究AIエージェントプラットフォームを構築し、文献調査、仮説立案、実験設計・実施、データ解析、結論の取りまとめまでを網羅する一連の研究支援ツール群を開発することも盛り込まれた。これにより、これまで研究チームが数カ月を要していた反復的な実験設計やデータ整理作業を、将来的には「AIサイエンティスト」が自律的に担えるようになる。

高付加価値分野のモデル応用においては、高エネルギー物理学、材料科学、医療・ヘルスケア、生命科学、量子技術、バイオ育種の6分野を重点対象としてモデルケースを整備する。AI技術によって研究開発期間を短縮し、試験・製造コストを削減するとともに、基礎研究から産業化までの完全な連携を目指す。

さらに同案では、複合型人材の育成・誘致、国際科学技術交流、北京・天津・河北地域の連携などの面からイノベーション・エコシステムを充実させる方針も示した。国家人工知能学院の高水準な建設を推進するとともに、国際的な「AI for Science」会議の学術ブランドを継続的に構築することで、世界に広く影響力を持つ「AI for Science」イノベーション中枢の構築を全面的に支援するとしている。(編集YF)

「人民網日本語版」2026年7月3日

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