海のない内陸都市で作られたリチウムイオン電池 どのように世界へ?

人民網日本語版 2026年10月27日10:01

データによると、今年1-9月には、中国の物品貿易の輸出入額は前年同期比18.8%増の39兆9400億元(1元は約23.6円)に達した。そのうち電気自動車(EV)、リチウムイオン電池、風力発電ユニット・関連部品などのグリーン製品は、輸出額増加率がEVは同72.3%増、リチウム電池は同36.4%増、風力発電関連は同22.4%増となっている。

現在、中国には海外との通関地が313ヶ所あり、うち水上輸送の通関地が125ヶ所、航空輸送の通関地が86ヶ所、陸上輸送の通関地が102ヶ所ある。

福建省の厦門(アモイ)港は中国のリチウムイオン電池輸出における主要港湾の1つで、これまで3年連続で年間輸出額が1000億元を超えた。多くの新エネルギー関連企業が海外進出に際して厦門港を通関地に選ぶのはなぜか。

これまで、貨物輸送船が厦門港を出入りして貨物を積み降ろすには、海事、港湾、埠頭、水先案内など、約10の港湾・海運関連機関と逐一連携して必要なプロセスを踏まなければならず、機関同士の情報連携も十分ではなかった。しかし、現在では、厦門港の輸送サービスセンターは以前の「1対多数」のサービスモデルから各機関が連携した「多数対1」のサービスモデルに転換し、センターが各機関のプロセス処理を統括するようになった。貨物船側は同センターに一本化して手続きを行えるようになった。

また、厦門市の各通関地と港湾輸送機関は、リチウムイオン電池産業の発展の新トレンドや新ニーズに焦点を当てて、コンテナ型リチウムイオン電池エネルギー貯蔵システムの安全な海上輸送ガイドを新たに作成するなど、関連製品の海上輸送をめぐる技術規範の空白を埋めている。

同時に、「新三種の神器」(電気自動車、リチウム電池、太陽電池)関連貨物の入出港を支援する専用ルートを設け、リチウムイオン電池など新エネルギー電池製品の安全かつ円滑な輸出を後押ししている。

厦門港を出入りする貨物輸送船には、遠く離れた四川省宜賓市の製造現場でラインオフしたリチウム電池がたくさん積まれている。海のない内陸都市の宜賓は、どのようにして海外進出を果たしたのか。

リチウム鉱石は海外から海上を運ばれて上海に到着すると、長江を2800キロメートル以上遡って宜賓まで運ばれる。

リチウム鉱石は港に到着すると、まず一次加工を経て、工場でリチウム塩に精製される。その後、正極材・負極材となり、電池セルを経て、最終的に駆動用バッテリーに組み立てられる。宜賓から出荷された駆動用バッテリーは深セン港、厦門港、上海港などへ運ばれ、各港湾から海外へ輸出される。(編集KS)

「人民網日本語版」2026年10月27日

注目フォトニュース

関連記事