第9回国際電気自動車新型リチウム電池会議(ABAA9)で、中国新型リチウムイオン電池が2020年に産業化を実現することが発表された。これにより動力電池がスマート化製造を実現し、コストパフォーマンスが大きく向上する。経済参考報が伝えた。
中国科学技術部(省)ハイテク研究発展センター副主任の卞曙光氏によると、世界のリチウムイオン電池の生産は主に中国・日本・韓国に集中している。うち中国の企業数が最多で、生産能力が最大だ。
卞氏は「中国は現在、整ったリチウムイオン電池産業チェーンを形成しており、動力電池の開発、構造設計、製造の技術を把握している。生産ラインも半自動から全自動による大規模な製造に移りつつある」と話した。
さらに「中国リチウムイオン電池企業は、高級材料や関連基礎研究、さらに電池の安全性・信頼性およびシステム管理技術などで、海外の先進的な企業にまだ大きな差をつけられている」としている。
情報によると、中国のリチウムイオン電池の比エネルギーは、第12次五カ年計画期間中(2011-15年)に160ワット時/キログラム以上に達し、コストは3元/ワット時未満となった。「中国製造2025」によると、中国製リチウムイオン電池の比エネルギーは300ワット時/キログラム以上に達する。
新エネ車に広く使われているリチウム電池の技術は、新エネ車産業の発展に影響を及ぼす。
卞氏は「今後長期的に、中国の省エネはPHV、EVなどの新エネ車の普及を主要任務とする。そのため今後、動力電池のスマート製造水準の向上、測定・試験方法および標準・体制の検証の改善が、中国の動力電池発展の重要任務となる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年10月24日
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