ゲーム形式で歴史に命吹き込む
「謎宮」は、科挙をめぐる不正事件の物的証拠や公的文書を探す冊子装本だ。その他、官僚登用試験の答案用紙、紙幣・大清宝鈔、貨幣・咸豊元宝、簽文、薬の処方箋、京城の地図など20種類以上の小道具も事件の真相を解く手掛かりとして納められている。
発表記者会見で、故宮出版社の劉輝総編集長は、「製作チームはこのような作品を通して、ゲーム形式で歴史に息を吹き込みたいと願っている」と話した。
王室長は取材に対して、「『事件を解明』していくというのは、この作品におもしろみを加える手段の一つで、読者はその過程で、科挙とはどんな試験だったのか、当時の答案用紙はどのように密封されていたのか、当時の人の使っていた言葉や服装、習慣などいろんな歴史に関する情報を知ることができる。そのような知識的要素をたくさん盛り込みたい」と語った。
製作チームでゲームのデザインを担当する徐奥林氏も、「読者がこの本のゲームを楽しむというのは、科挙をめぐる展覧会を見学するようなものだ」と話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年12月20日
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