北京市では最近、新型コロナウイルス感染症の国内症例が複数の場所で散発しており、地下鉄は人が密集するエリアであるため、防疫対策の重要ポイントとなっている。

午前10時、乗務管理員の双さんは必要な機器を携帯し、勤務開始の準備を整えると、地下鉄車両内をパトロールをする1日の勤務をスタートした。新型コロナウイルス感染症の流行期間中、乗務管理員は車内の乗客の安全だけでなく、列車の正常な運行をサポートするほか、マスクを着用していない乗客や正しく着用していない乗客に対し、正しく着用するよう注意喚起する業務を厳格に推し進めている。
全線地下の環状路線としては世界最長となる地下鉄10号線は全長57.1キロで、45駅が設置され、利用客数は1日当たり延べ150万人、全体を1周するのに必要な時間は1時間45分。双さんは、主に、編成の中間部分の車両検査を担当しており、1日に車内を約100往復するという。
双さんを追跡取材したところ、ほとんどの乗客は、規定に沿ってマスクを着用し、乗務管理員の注意喚起にも理解を示し、協力的だった。

統計によると、新型コロナウイルス感染症の流行期間中、北京地下鉄ではマスクを着用していない乗客に着用するよう注意喚起した回数が1日平均240回、正しく着用していない乗客に正しく着用するよう注意喚起した回数が1943回に達している。北京地下鉄は、多くの乗客がボランティアとなり、自ら進んで、規定に沿ってマスクを着用することで模範を示し、注意しても聞かない乗客がいた場合は、直ちに現場の係員に報告するか、110番通報するようにとするイニシアティブを発表した。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月26日
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