大慈恩寺??天下を照らす雁塔の仏光 Da Ci’en Temple ― Buddha’s halo from the Pagoda 古都西安の南にある大慈恩寺は、唐太宗貞観二十二年(648年)に建立され、1350年余りの歴史を持つ。太子の李治が母親の文徳皇后を追善して建てたもので、唐の都・長安で最も有名で、最も壮麗な仏寺であった。唐の三蔵法師玄奘もかつてここで寺務を取り、仏教の翻訳を担当し、仏教宗派を立てた。境内にそびえる大雁塔は玄奘自らが建立したもので、大慈恩寺と同じく玄奘が経を訳し収める場所となった。中国仏教史で大きな意義を持つ場であり、現在も重要な仏教の道場となっている。 |