西安 少女の親切心を拒否した交通警察官に腕立て200回の罰
「華山大姐」という名前のインターネット利用者は先ごろミニブログで、西安でのある出来事をつづっている。西安で黄砂による砂塵の天候となったある日、親戚の少女が道路の中央で交通整理をしている警察官がマスクをしていないことに気づき、マスクを渡そうと走り寄った。ところが警察官は厳しい顔で「いらない!」と拒絶し、高校2年生になるこの少女は母親の運転する車に戻ると、思わず泣いてしまったという。
10日、「西安東大街交通警察」は当該の交通警察官に罰として腕立て200回を命じたことを明らかにし、また少女の気遣いへの感謝を述べた。
東大街交通警察公式ミニブログの担当者によると、当該の警官は趙宇という名前の23歳、陝西警察官職業学院を卒業したばかりの警官で、現在は公安碑林交通警察大隊東大街中隊に所属する実習生だという。同担当者はミニブログの記事を見て、趙警官の言動が少女の心を傷つけたことを知り、同警官とその所属機関の上司と相談の上で少女の親戚に連絡をとり、また同警官に罰として腕立て伏せ200回を命じた。警官も進んで受け入れたという。
同日午後4時ごろ、趙警官が車の流れの中で忙しく交通整理をする姿がみられた。「当時は車が多く、私も焦っていたので態度がよくなかった。」取材に答えた趙警官はやや緊張した面持ちで、後悔している様子がうかがわれた。「9日の夜のラッシュ時にはすでに日も暮れて、車も多く、風と砂塵の気候だった。突然一人の青いコートを着た14、5歳の少女が駆け寄ってきて、手にしたマスクを私の方に差し出した。」仕事に追われていた趙警官は特に深く考えずに「入らない」と答え、少女はさらに薦めたが「必要ない」と答えたところ、少女は立ち去ったという。
「彼女が立ち去った後で後悔した。ありがとうと一言言うべきだった。」趙警官によると、少女がマスクを差し出してくれた時は、家族のような気遣いを見せられてとても感動した。「警察には規則があり、一般市民から物をもらってはいけないことになっているため、深く考えずにすぐに拒絶してしまった。後から考えれば、もし先に『ありがとう』と言ってから断れば、彼女も傷つかずに済んだだろう」と趙警官は語った。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年3月14日