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東アジア杯 中国、気概見せ日本戦ドローに 

21日、ボールを奪い合う中国サッカー代表の張淋▲(ジャン・リンパン)選手(▲は草かんむりに凡)と原口元気選手

 21日夜、初めて韓国ソウル・ワールドカップ競技場に足を踏み入れた中国サッカー代表は、東アジア杯の初戦、日本戦を3対3のドローに持ち込んだ。1対3の2点差でリードされていた中で、勝利をあきらめずに最終的にドローに持ち込んだことで、中国サッカー代表の気概を感じさせる試合内容となった。「人民日報」が伝えた。

 ■中国サッカー代表が再び団結力を取り戻す

 東アジア杯に進撃する中国サッカー代表は現在メンバーを入れ替え・調整中だが、先日タイサッカー代表に1対5で敗れたことはいまだに記憶に新しい。

 このため、カマチョ監督が解任された後に監督代理を務めている傅博氏にとっても、23人の新しいサッカー代表のメンバーにとっても、東アジア杯は必ずいい結果を出さなければいけない重要な試合だった。

 対中国戦ではこの15年間一度も負けを喫していない日本に対して、中国の試合への入りは完璧だった。FWの于大宝(ユー・ダーバオ)がペナルティエリア内でPKを獲得、最近中国代表として活躍をしているMFの王永珀(ワン・ヨンポ)が冷静にこれを決め、先制。王永珀がゴールを決めた後、選手全員が集まって気合を入れる様子は感動的で、団結力が改めてチーム全体に注ぎ込まれた。

 対する日本サッカー代表は、今回招聘されたのはすべてJリーグで活躍する選手で、海外組は含まれていなかったが、実力は依然としてあなどれず、流れるようにリズミカルにボールをまわし、中国の守備ラインにプレスをかけ続ける。

 33分、中国にPKを与えたDFの栗原勇蔵が汚名返上。コーナーキックを頭で合わせ、ゴールに押し込み、日本が同点に追いつく。前半の終了前、中国に再びチャンスが訪れるが、于大宝のペナルティエリア内のシュートは日本のGKの西川周作に惜しくも弾き飛ばされた。

 ■試合に勝とうする意志力が相手を上回る

 後半を迎え、日本は中国の両脇左右DFに高い位置からプレスをかけ、そこに出来たスペースを起点にして攻撃をかける。そこに中国MFのミスも加わり、日本の反撃をさらに加速させ、59分からわずか2分間で、中国は2失点を喫してしまう。日本の若きFW柿谷曜一郎がクロスを直接頭で合わせてゴールを決め、引き分けから逆転を許す。日本のザッケローニ監督はこの瞬間も平然とした様子でまったく表情が変わらず、勝利をすでに確信しているかのようであった。しかし、今回に限っては、ザッケローニ監督は中国の勝利に対する強い意志を少し見くびっていたようだ。試合後、取材を受けた中国サッカー代表の各選手たちは、2点リードされた時もまったくあきらめていなかったと答えた。残り30分間で、まさにこの絶対にあきらめないという精神が中国チームに試合をコントロールさせた。中国は粘り強さを発揮し結局試合を3対3のドローに持ち込んだ。2点リードされた状況下でのドローは、中国サッカー代表にとって得がたいことであり、あきらめなかった中国にとっての一つの見返りとなった。試合後、ザッケローニ監督は「体力不足が日本が最後の段階で2失点する主要な要因となった」と分析しつつも、同時に「中国のフィジカルと意志は日本よりも強い印象がある」と称賛した。

 ■さらに高める必要がある技術と戦略

 中国対日本戦の後に行われた韓国対オーストラリア戦も0対0でドローとなり、東アジアカップ初戦の2試合はともにドローで終った。一方、女子サッカーは2試合とも勝負が決まった。中国対日本は0対2で日本が勝利し、朝鮮対韓国は2対1で朝鮮が逆転勝ちした。

 中国は24日に行われる第2試合で主催国の韓国と対戦する。初戦で諦めない精神を発揮し、悪くない結果を引き出したが、技術戦略面においては、中国はまだ調整する余地がある。代行監督の傅博(フー・ボー)氏が言うように、選手たちは技術戦略の水準を高めつつ、あきらめないで頑張る精神をそれと結びつけて戦ってほしい。

 中国対日本戦で3失点したことは、守備能力をさらに高める必要があることを示している。特に杜威(ドゥ・ウェイ)と李学鵬(リー・シュエパン)のDFの息があっておらず、日本のスピードあるパスサッカーに対して、常に危険なシーンをもたらした。韓国の中・前方のプレスは日本よりもさらに強く、スピードもさらに速い。中国は必ず対応策を練らなければならない。

 3対3のドローはすでに過去のものであるが、この試合から得たものは大きく、失うものより得るものが大きかった。代行監督の傅博氏は、「我々はリードされている中からドローに持ち込んだ。これは我々の自信を取り戻すのに非常に重要なものとなった。今後もこのあきらめない精神を持ち続けて戦っていく」と語っている。

 「人民網日本語版」2013年7月22日

 

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