日本各地の特色ある無数の観光地のなかでも、富士山は中国人観光客にとって、あこがれの観光スポットであり続けている。東日本大震災、原発事故が発生したにもかかわらず、2011年に富士山観光に訪れた外国人観光客のうち、中国人は依然首位だった。先ごろ富士山観光に訪れた中国人観光客が、旅の様子や感想をつづった。「中国日報」が伝えた。
天候の理由から日本到着が遅れ、富士山麓を訪れた頃はすでにたそがれ時で、壮大な景観を観ることはできなかった。しかし河口湖近くの小さな村で「日本の九寨溝」と呼ばれる「忍野(おしの)八海」は、私たち一行の心情を解きほぐしはじめた。
「忍野八海」は、忍野村各地に点々とする大小さまざまな8つの小さな池(泉)。この泉水は富士山の雪解け水が地下で濾過され、湧き出ているといわれる。日本名水百選に入選しており、付近の商店では神の水としてまつられ、自由に利用できるようになっている。
陳列棚に並んだ商品を目にした私たちは日本の包装技術に敬服せざるを得なかった。包装された食品が美味しいか否かにかかわらず、包装を見ただけで欲しくなってしまう。水田にはいたるところに耕作機がみられ、牛や羊の群れが多い中国の農村とは違った風情がある。何よりも印象的だったのは日本人の自覚の高さだ。治安やマナー、自動販売機など多くの場面でそれが垣間見えた。
日が暮れると、村周辺の多くの店はすでに閉まっていた。しかし夕暮れに輝く山村ならではの余韻に浸ることができた。とりわけ商店内の無数の素晴らしい商品の数々は、山村の息吹に染められていた。山村の商店を巡るというのも、山村の楽しみ方の一つだ。山村の楽しみといえば、山あいで山の幸を味わうことを想像するかもしれない。しかし忍野八海の山村の旅の醍醐味は、静かな村内ならではの風情を体験することにある。(編集HT)
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