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明治大学の学生が京劇のメイクを体験

明治大学の学生が京劇のメイクを体験

 京劇役者で明治大学法学部の講師を務める魯大鳴(ルー・ダーミン)さんは14日午後、同大学和泉キャンパスで京劇独特のメイクの仕方を学生に伝授した。大学生らは笑い声に包まれた楽しい雰囲気の中、京劇メイクの魅力を体験した。新華網が報じた。

 魯さんによると、京劇はメイクによりそれぞれの人物の性格を表し、舞台全体の中でも重要な部分となる。その濃いメイクは舞台以外で近くから見ると大げさに見えるが、舞台上ではその効果を発揮し、遠くから観賞するのに適している。

 また、日本の歌舞伎と比べて、京劇のメイクはさらに手が込んでおり、メイクの際には電気が欠かせない。京劇には固定のくま取りの型があり、少なくとも1時間かかるという。そのため、役者は舞台が始まる数時間前から準備を始める。顔のくま取りの時間は心を静め、自分の役に入り込む時間にもなる。同じ役者でも、日によって仕上がりが異なる。

 魯さんは2004年、同大学に京劇専門の選択科目を設置。楽しみながら学ぶことが特徴で、履修者はますます増えている。魯さんによると、火曜日に同キャンパスで行われる授業は、2年生が対象で、約40人が参加。中には韓国人留学生もいる。また、金曜日には、同大学の駿河台キャンパスで3年生と4年生を対象にした授業を行っており、約60人が参加している。同カリキュラムは1週間に90分で、1年間に及ぶ。

 魯さんは1976年、北京市戯曲芸術学校を卒業。同年、北京風雷京劇団に入り、中年の男性の役「老生」を演じた。その後、87年に京劇普及を目指し来日。日本の高校や大学で講演や講座を実施し、舞台でも活躍している。毎年11月には明治大学で開催される文化際で、魯さんの教え子らが京劇を披露している。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年5月17日

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