秋田県大館市役所は6月30日、市内の十瀬野公園墓地・中国人殉難者慰霊之碑前で追悼式典を行い、68年前に「花岡事件」で亡くなった中国人労働者を偲んだ。「新華網」が伝えた。
同日午前、大館市の小畑元(おばた・はじめ)市長が殉職した中国人労働者の名簿を中国人殉難者慰霊之碑の祭壇に奉り、追悼式典がはじまった。山東、河北、河南の各省から来日した中国人労働者遺族のほか、在日本中国大使館の周海成・公使参事官、華僑代表らが追悼式典に出席した。
小畑市長は悼辞の中で、「日本側は戦時中、『花岡事件』において中国人労働者に対して非人道的行為を行った。これは絶対に容赦できる出来事ではない。日本が同じような過ちを再び犯すことのないよう、歴史の教訓を汲み取り、日中両国の友好、世界の恒久的平和の実現のため、努力すべき」と述べた。
中国人労働者遺族の周長明氏は、「日本軍国主義が発動した侵略戦争は、中国国民に深く重い災難をもたらしたのみならず、日本国民も深い傷を負った。中日両国民は歴史を決して忘れず、過去を心に刻み、教訓を汲み取らなければならない。こうすることで初めて、歴史の悲劇が繰り返されるのを防ぐことができる」と訴えた。
周公使参事官は、「中国人労働者強制連行は日本軍国主義が中国侵略戦争において行ったこの世の惨劇。中日両国は、中国人労働者の悲惨な境遇を永遠に銘記すべき。両国は歴史を鑑に、未来志向の精神で、過去の当時の不幸な歴史を正しく認識し、歴史の教訓を奥深く汲み取るべきであり、歴史の悲劇の再演は決してあってはならない」と述べた。
1945年6月30日夜、秋田県花岡鉱山に捕虜として強制連行された中国人労働者700人以上は、非人道的待遇に耐えかねて暴動を起こした。日本側は中国人労働者を鎮圧、3日間で計130人以上の労働者が拷問の末、亡くなった。1944年8月から1945年11月までに、花岡で働いた中国人労働者986人のうち、410人以上が不自然に死亡した。大館市役所は1985年、6月30日を「平和記念日」に定め、毎年、殉職中国人労働者追悼式典を行っている。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年7月2日
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