中国でもし、親の家事を積極的に手伝う子供がいたら、「親孝行だ」と大げさに褒められるだろう。しかし外国では、子供が家事を手伝うことは珍しいことではない。これは文化の違いからくる教育方針の違いなのかもしれない。しかし、甘やかされすぎて大学生になっても自立できない子が多い中国と比べれば、海外の家庭教育はよっぽど賢明だ。新華網が伝えた。
米国ではほとんどの家庭で子供が担当する家事のリストがある。子供を家事に参加させることで、親の負担が減るばかりでなく、子供に家族の一員であることを身をもって感じさせ、独立心、責任感を育てることができる。子供が担当する家事は、年齢ごとに次のように異なる。
・9カ月-2歳:自分のオムツを捨てる。
・2-4歳:ゴミを捨てる、おもちゃを片付ける、花に水をやる、ペットに餌をやる
・5-7歳:ベッドメイキング、食器を並べる、机を拭く、部屋を片付ける
・8-12歳:簡単な料理を作る、トイレ掃除、洗濯機を使う
・13歳以上:電球の取替え、食事を作る、洗濯、芝刈り
中国の親は子供の成功を望み、学業面を重視する傾向が強い。子供に良い学習のきっかけを与えることが幼稚園の重要な任務と考えている。一方米国では子供の独立心を育てることを重要視している。
子供の長所を伸ばし、個性を育てる上で、米国人から学ぶべき方法と経験は多い。米国社会にはいたるところに競争が満ちている。誰もが自分で生計を立て、他人に依存する人はいない。子供のころから「自分の力で稼ぐ」ことを自覚し、勤勉・節約という雰囲気が作られている。
中国の子供は抱っこされながら育つが、米国は自力で這いながら育つのだ。
誰もが子供と親という親密な関係を持っている。しかし、子供は母親を通ってこの世界にやってくるのであり、親のために生まれたわけではない。この世に生まれる前から子供は独立した存在であり、両親は、子供が望む人生を送れるよう助けてやるための存在なのだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年11月23日
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