浙江省にある寧波大学科技学院で環境デザインを専攻している王楽さん(男性)は、6月に同大学を卒業する予定だ。そんな王さんがデザインした木製の「ミニハウス」が最近、同大学に展示され、デザインや理念が注目を集めている。都市快報が報じた。
ミニハウスを設計した理由
同省金華市出身の王さんは卒業後、寧波市で就職する予定というが、もちろんマイホームを買う経済力はなく、ミニハウスの設計を思いついたという。
「環境デザインを4年間学び、お金がかからず、きれいで、住み心地の良い建物を設計したいと思っていた。卒業したばかりの社会人や経済力のない出稼ぎ労働者などが、ゆっくりできる家を作り、仕事を一生懸命できるようにしたい」と王さん。
敷地は1坪強で費用は約16万円
王さんがデザインしたミニハウスの名前は「蝸居(カタツムリの殻の意)」で、狭い空間を最大限活用しているのが特徴だ。「蝸居」の長さは2メートルで、幅は1.9メートル、高さは4.2メートル、必要な敷地面積はわずか3.8平方メートル(1坪=3.3平方メートル)だ。
王さんは、「高さを約4メートルに抑えたのは、木製なのでそれ以上高くなると不安定になり、危険だから」と説明する。
また、1階の高さが1.94メートルで、2階の高さは1.86メートルという設計については、1階では立つことが多い一方、2階では座ったり、寝転んだりすることが多いという、多くの中国人のニーズに合わせられているという。
「できれば、『蝸居』を都市の林や公園に設置したい。観光スポットに設置すれば、簡易ホテルにもなる」と王さん。まだ構想の段階だが、コストが安く、環境保護にもつながるため、普及に自信を見せた。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年5月7日
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