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 インターネットサービス大手・騰訊(テンセント)の微信チームは1月、公式微博(ミニブログ)にて同公司の運営するチャットアプリ「微信」のユーザーが3億人を突破したことを表明した。微信はSMSに大打撃を与えるたけではなく、将来的には微博にも脅威を与えると予測される。その上、急成長を遂げた微信はチャットアプリにとどまるのではなく、使用方法の多様化によって、マーケティング道具に「変身」しつつある。
急成長を遂げた微信、伝統的な通信事業に衝撃
    

ショートメール送信量が減少 チャットアプリの人気を反映

 新たに増加した携帯ユーザーのうち、多くの人はショートメールを使用する習慣がなく、さらにはショートメールの見かたすら知らない人もいる。このようなユーザーの増加により、1人当たりのショートメール送信量が減少している。

「微信」の台頭 伝統的な通信事業に大打撃

 テンセントの提供するチャットアプリ「微信」などの台頭により、通信キャリアのショートメッセージ、MMS、通話などの伝統的な事業に深刻な影響が生じている。通信リサーチ大手のオーバムは、「無料通信ソフトの普及による、世界通信キャリアの2012年のショートメッセージ事業売上高の損失額は、230億ドルに達する。2016年には、損失額が540億ドルに拡大する」と予想した。

微信が米国事務所を設立 米国進出に向けリサーチを開始

 テンセント社が開発したチャットアプリ「微信」が大きな一歩を踏み出した。テンセント内部では25日午前、「テンセント企業発展事業群が微信の米国事務所を設立した。同事務所は米国の微信ユーザーの発展と研究、取引先との連絡や提携強化などを担当する」という内容のEメールが送信された。

チャットアプリ・微信 マーケティング利用に注目集まる

 書籍販売、チケット販売、自動車販売----企業はチャットアプリ「微信」によるマーケティングを開始した。10日調査したところ、微信ユーザーの増加に伴い、同アプリはすでに単なるチャット・交流ツールではなくなり、さまざまな社会・ビジネス活動に浸透しつつあることが明らかになった。微信マーケティングは、ミニブログに続く新しいマーケティングの武器であり、マーケティング業界の構造を変化させ、人々の日常生活に進出するだろう。

メッセンジャーアプリ・微信 ビジネスモデルを提携先に委託

 テンセントの馬化騰董事長は「微信」の急成長について、「微信を一つのプラットフォームとし、使用方法の多様化を進め、ビジネスモデルを提携パートナーや個人に委託し、ユーザーグループを自ら探せるようにする。このような環境はより健康的だと思われる」と述べた。

    

微 信

微信とは何?
 微信は、中国のポータルサイト大手「テレセント」が開発したスマートフォン向けチャットアプリ。英語名は「WeChat」。ボイスメール、動画、画像、文字による即時通信が可能で、グループチャットにも対応している。全機能が無料で使用でき、使用時に発生する通信料を通信キャリアが徴収する。

★ますます人気になった微信
チャットアプリ「微信」が台湾で大人気
チャットアプリ「微信」のユーザーが3億人突破

評 論

  • 「微信」 中国がネット革命を先導か
     テンセントのチャットアプリ「微信」は、ユーザー数が3億人をも突破。海外版のWeChatは欧米にも進出している。WeChatは世界的なネット流行ツールになりつつある。
  • 微信は伝統的な通信事業を圧迫?
     中国電気通信市場は現在、インターネット企業からの競争に直面している。微信はショートメールの代わりになり、さらには通話やMMSの代わりになることもある。

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