ショートメール送信量が減少 チャットアプリの人気を反映
業界関係者の分析によると、新たに増加した携帯ユーザーのうち、多くの人はショートメールを使用する習慣がなく、さらにはショートメールの見かたすら知らない人もいるという。このようなユーザーの増加により、1人当たりのショートメール送信量が減少している。ラジオ経済之声「天下公司」の報道を引用し、中国広播網が伝えた。
通話料金の急速な値下げを受け、ショートメールの送信料の優位が失われている。近年さまざまな料金プランが提供されており、通話はショートメールよりも安価で利便性の高いサービスとなった。またテンセントが開発したチャットアプリ「微信」は、さらに安価でスムーズな連絡手段となっている。
中国の11億人の携帯ユーザーのうち、3億人が微信を使用しており、普及率が27.3%に達している。中国の携帯電話によるインターネット利用者のうち、10人中7人が微信のユーザーだ。経済之声の記者が街頭で取材を行ったところ、多くのユーザーが微信による交流を選択していた。
市民の声:高齢者との連絡はショートメールが多いが、日常生活で友人と連絡する場合は微信を利用する。私の場合は新年の挨拶も微信で済ませる。微信は声を送ることが可能で、文字よりも親しみやすい。
市民の声:スマートフォンの機能が強化されており、ソーシャルネットワークソフトの利便性が高まっている。リアルタイムの送信、リアルタイムの受信が可能で、しかも無料だ。
人々が微信のサービスを熟知するに伴い、ショートメールが周縁化に向かっている。統計データによると、2012年の中国の携帯電話によるインターネット利用者は6400万人増の4億2000万人に達し、ネットユーザー全体の74.5%に達した。つまり携帯電話によるネット接続により、ショートメールの使用が減少したことになる。