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杭州 現代版マルコポーロにスイスの男性 世界に杭州をPR

人民網日本語版 2014年05月21日16:01
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 13世紀のヴェネツィア共和国の商人、冒険家マルコポーロは中国を紹介した「東方見聞録」に、「浙江省杭州市は世界で最も美しく華やかな街」と書き、欧洲の人々は杭州にあこがれを抱くようになった。それから約700年経った今年、現代版マルコポーロが再び杭州を旅行し、世界一美しい同市を世界に伝える。中国新聞網が報じた。

 同市の観光委員会が、同市での体験を世界に伝える現代版マルコポーロを世界で探すキャンペーンを始めたのは昨年の3月。延べ2万5924人の応募の中から、今月20日、スイスの男性Liam Batesさんが選ばれた。Liam Batesさんは今後1年間、「杭州博士」として、杭州旅行のコンサルティングを務め、世界に同市を宣伝する。また、なんと4万ユーロ(約500万円)の報酬まで用意されているという。

 現代版マルコポーロになるためには、▽ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)FacebookやTwitter、Pinterest、YouTubeなどの杭州市のオフィシャルアカウントのフォロワーで、1年の間に、用意された杭州の文化に関するゲームをすべてクリアしポイントを貯める▽アクティブなSNSの達人▽想像力に富んだ動画を作成できる▽杭州を世界で宣伝するための優れた計画がある---という4つの条件を満たしていなければならなかった。

 前出委員会の趙弘中・副委員長は、「世界を対象に実施されたこのキャンペーンは、世界の観光客へ杭州旅行を宣伝する『名刺』。杭州はマルコポーロの精神を持って、世界に杭州をPRしてくれる現代版マルコポーロを探していた」と語っている。

 「文才、武芸共に優れている」と自負するLiam Batesさんは、16歳の時に1人で中国に来て、カンフーや相声(漫才)、中国の伝統楽器・二胡などを学んだといい、中国茶が大好き。流暢な中国語も話せる。

 Liam Batesさんは「僕が中国に来た年齢も、中国文化に対する熱い思いもマルコポーロと同じ」とし、「杭州博士」に選ばれたことに関して、「代表的な杭州料理であるエビの炒めもの『龍井虾仁』を勉強したい」と語った。

 「東方見聞録」によると、マルコポーロは、北京から杭州までを結ぶ「京杭大運河」に沿って南下し、蘇州や杭州を訪問。最終的に福建省泉州市にたどりついた。そして、運河沿いにある各街を称賛し、中でも杭州が最も繁栄し華やかだったと記録している。

 Liam Batesさんも今後、同運河に沿って旅行を楽しむ。訪問するのは、浙江省の湖州市や江蘇省の蘇州市、揚州市などで、マルコポーロが当時中国を訪問した際、最も長く滞在した地域全てを含んでいる。

 趙副委員長は、「京杭大運河を世界遺産に登録申請する計画で、今は大事な時期。現代版マルコポーロの活動が申請を後押ししてくれれば」と期待感を示した。

 杭州は、大手旅行サイト「TripAdvisor」が「中国で最も人気の観光地」を選出するようになって以来、2年連続で上位に入っているほか、中国以外の地域においてグーグルで最も検索されている中国の都市になっている。(編集KN)

 「人民網日本語版」2014年5月21日

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