韓国が床暖房「オンドル」をユネスコ無形文化遺産への登録申請を進めることを決定した。このニュースを受け、中国国内で、「中国関連部門も、オンドルに類似した中国伝統の暖房技術、炕(カン)を世界遺産に申請すべき」という声が一部のネットユーザ―から上がった。韓国聯合ニュースの16日付報道を引用して新京報が伝えた。
中国文化部(省)無形文化遺産司の担当者は17日午後、中国政府は今のところ、炕暖房技術の世界遺産登録申請を行う計画はないことを明らかにした。
現時点で、中国は30件の世界無形文化遺産を擁しており、その数は世界で最も多い。
○「韓国のペースにつられない」
文化部無形文化遺産司の担当者は、次の通りコメントした。
中国には、無形文化遺産が豊富にある。どのようなプロジェクトであれ、申請を検討する場合は、それが申請条件を満たし、申請に適切かどうかについて専門家に検証を依頼する。中国には、全人類にとって文明価値のあるプロジェクトが多数あり、一日も早く保護すべきプロジェクトの中にも、まだ申請していないものもある。
世界無形文化遺産の登録申請は、秩序だったプロセスを経て進められる。今のところ国内には、太極や24節気など10件以上のプロジェクトが申請手続に入る順番を待っている。
中国が韓国のペースにつられ、それに巻き込まれることはあり得ない。例えば、韓国が「キムチ・キムジャン文化」の世界遺産登録を申請したからと言って、中国も泡菜(パオツァイ、漬物)の申請をしなければならないのか?それは全くナンセンスだ。
韓国は単一民族国家であり、国土面積も小さい。従って、世界無形文化遺産の登録対象となるプロジェクトにも限りがある。国家によって事情はまちまちだ。