1月30日夜、わずか80人からなる結婚式が遼寧省瀋陽市皇姑区のあるホテルで控えめながら賑やかに行われた。「これは特別の結婚式なんだ」。ある参加者はこう語った。結婚式の主役の2人には、紆余曲折を経た愛のエピソードがあった。8年前、男性側は病気を理由に女性に別れを告げた。女性側は別れた後に子どもを身ごもっていることに気づき、一人で子どもを産んで育てていた。8年の間に男性は病気から奇跡的に回復したが、彼はずっと独身を貫いていた。男性はこの世界に自分の血を分けた娘がいることを知らずに過ごし、また娘もずっと父親の存在を求めていた。8年後、ある1本の電話が「あなたの娘があなたに会いたがっている」と告げ、15カ月後の挙式を迎えることとなった。人民網が伝えた。
杜問さんと嬌さんは2003年、友人の紹介で出会い、2年間仲睦まじく交際していた。2005年に杜問さんは突然、皮膚の白斑という奇妙な病に侵され、ある日、杜問さんは嬌さんに別れを切り出した。しかし別れて数カ月後、自分の白斑病は不思議なことに医師も驚くほど回復した。杜問さんは復縁を申し出たものの、嬌さんは拒否した。この時、嬌さんはすでに自分が妊娠していることに気づいていたが、頑固な性格の彼女は弱みを見せたがらず、一人で子どもを生むことを決心していた。
嬌さんは子どものために、その後ずっと男性と交際はしなかったが、娘に父性愛を感じさせることはできなかった。2013年11月3日、嬌さんは迷った末に杜問さんに電話し、会う約束をとりつけた。杜問さんも嬌さんと別れた後、ずっと彼女を忘れられずに過ごしていたのだ。40歳も過ぎた彼はずっと家庭を持ちたいと思っていたが、他の恋人を探すことはしなかった。2人は別れて8年以上経っていたが、ずっと互いの電話番号を忘れることはなかった。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年2月3日