映画関係の人材を専門に養成する北京映画学院、演劇専門の中央戲劇学院、放送教育を行う中国伝媒大学の3校で26日、入試が始まった。今年は、「芸術系大学に入るのが最も難しい年」と言われており、演技やアナウンサー・司会者などが人気の学科となっている。うち、中央戲劇学院の演技学部の志願倍率は108倍、中国伝媒大学の演技学部も172倍と、過去最高を記録している。
北京映画学院の志願者2万4626人
今年、北京映画学院の入学志願者数は、昨年より5641人多い2万4626人。うち、美術学部、文学部、演技学院、アニメーション学院、撮影学部などの増加幅が最も大きかった。一方、同学院の本科(4年制)の10の芸術系学部の新入生募集数は489人と、昨年より少し減少している。
中国伝媒大学 演技学部の志願倍率172倍
今年、入学志願者が最も多かったのは、有名なアナウンサー・司会者学部ではなく、演技学部で、志願倍率は172倍。昨年の170倍を上回って、過去最高となった。本科の芸術系学部のうち、志願者が最も多かったのは、放送・司会芸術学部、演技学部、ラジオテレビ・ディレクター学部だった。
中央戲劇学院 アナウンサー・司会者の入試は化粧禁止
午前9時に始まる入試の会場では、スタッフらが何度も「化粧はしないように」と受験生に注意を呼び掛け、化粧を急いで落とす受験生の姿もあった。アナウンサー・司会者学部の入試を受けるある受験生は、「今日、わざわざ早く起きて、活気が出るように薄めの化粧をしてきたのに、無駄になってしまった」と肩を落とした。同学院の院長補佐である、演技学部の郝戎学部長は、「素顔にこだわるのは、近年、化粧というよりも、メイクアップをして来る受験生が増加し、『受験用メイク』を施す業界まで登場している。演技試験において、付けまつ毛やアイシャドー、ノーズシャドウなどは絶対に禁止」と説明している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年2月27日