第12期全国政治協商会議(全国政協)第3回会議の第1回記者会見が2日午後3時、北京で行われ、呂新華報道官が記者からの質問に答えた。昨年の両会では、「周永康・前中央政治局常務委員が審査を受けているかどうか」との記者からの質問に対する、「私が答えられるのはこれだけ。あなたも、お分かりでしょう(你懂的)」との発言で話題をさらった呂報道官だが、今年は「虎がいれば、全員で捕らえる。誰もが思うがまま(很任性)だ」という発言が飛び出し、人々に深い印象を残した。
香港フェニックステレビ記者の、「報道によると、中国共産党の反腐敗の嵐は止むことがなく、まもなく更に大きな『虎(大物政治家)』が捕まるとのことだが、より大きな『虎』とは誰を指すのか?」との質問に対し、呂報道官は次のように答えた。
まず言いたいのは、党と政府、国民の、反腐敗問題に対する態度は一致しているということ。ネット流行語を使えば、「誰もが思うがまま」だ。この点において意見の相違はない。
(ここで英語通訳者から、「誰もが思うがまま」とはどういう意味か、確認が入る)
「誰もが思うがまま」というのはつまり、誰もが反腐敗を支持し、好きなように虎を捕まえられるということ。この面において、誰もが「思うがまま」と言えるのでは?ただ、より大きな虎がいるというのは憶測であって、大きな意味はないと私は思う。国民や一部のメディアが、より大きな虎がいるならば捕まえるべきと考えるのは理解できる。
党中央は過去1年間、聖域なし、全面カバー、ゼロ容認の姿勢を堅持し、汚職役人を厳しく調査・処分し、汚職「する勇気がない、できない、したくない」という政治的雰囲気を造りだし、大きな成果をあげた。反腐敗闘争において、事件が発覚するたびに対処し、発覚した事件は全て処理し、上限を決して設けず、調査・処分を受けない「鉄帽子王(注:清代、功績が大きかったことから世襲が認められ、爵位が降下しない皇族のこと)」は存在しない。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年3月4日