シンクロナイズド・スイミングの世界選手権は初日の25日、中国チームが日本チームを全面的に圧倒した。常に厳しいことで知られる日本チームの井村雅代ヘッドコーチはそれでも笑顔で選手らを迎えた。中国に負けたことについて、日本チームの選手らは決勝で逆転したい考えを次々に表明した。

カザニの会場では競技前から中日間の火花が散っていた。井村雅代氏と藤木麻佑子氏という中日双方で指導経験のあるコーチの存在が、両国の対決をヒートアップさせた。特に日本側は2006年のドーハ・アジア大会以降の中国の全面的台頭の勢いを前に、恐れと負けたくない気持ちが相半ばしていた。このため井村氏はロンドン五輪で中国の銀メダル獲得に貢献した後、日本に戻ることを選択した。

25日の競技で、日本チームは最終的に0.4518点の差で中国に負け、予選4位となった。中国チームはロシアに次ぐ2位だった。ソロでは中国の孫文雁が銅メダルを獲得し、日本の乾友紀子は5位に終わり、中国チームが日本を全面的に圧倒した。

日本チームの三井梨紗子は決勝で中国を超えると公言。井村氏は「言った以上は、中国を超えなさい」と選手らを激励した。28日の決勝ではロシアが優勝し、中国は94.4605点で2位となった。日本は3位で、対中逆転は果たせなかった。

「人民網日本語版」2015年7月29日