中国、日米向けレアアースの輸出が急増で価格急落

中国内蒙古自治区のフフホト税関が26日に発表したデータによると、今年上半期、レアアースの産地である内蒙古自治区は、アメリカや日本などへのレアアース輸出量が大幅に増加し、日本への輸出量は770.4トンとなり、同期比130％増となっている。中国国際放送局日本語版が伝えた。

中国のレアアース輸出制限枠撤廃やアメリカ経済の回復などの要因が背景に、今年上半期、内蒙古自治区のレアアース輸出量は大幅に増えた。フフホト税関によると、今年上半期、レアアースが2663.8トン輸出され、去年同期に比べて36.5％増えた。このうち、アメリカへの輸出量は1365トン、日本への輸出量は770.4トンとなり、去年の同じ時期に比べてそれぞれ40％と130％増えた。

輸出量の急増に伴い、レアアースの価格は急落した。今年上半期の輸出価格は1トンあたりの平均価格は3.2万元（1元は約19.8円）で、去年同期に比べて34.7％下がった。（編集/SC）

「人民網日本語版」2015年7月29日