陳家溝は、河南省焦作市温県の県庁所在地から5キロ程離れた場所にある昔ながらの小さな村で、中国武術のひとつ・太極拳の発祥地でもある。同村の村民の中には、かなり卓越した技量を持つ者も多い。17世紀半ば、温県陳家溝の陳王廷さんは、代々家に伝わってきた拳法を基礎に、民間武術の長所を取り入れ、陰陽を組み合わせ、柔と剛を兼ね備え、身体の内側も外側も修練する太極拳を創始した。
太極拳は、陳家溝で子子孫孫に伝えられると同時に、だんだんと外にも伝わっていき、楊式、武式、呉式、孫式、和式など様々な流派が生まれた。太極拳は、中国伝統民族の特色あるエッセンスに富んだ文化形態であり、気質を養い、身体を強くし、武術を競い合うことを一体化した拳法となった。太極拳は2006年、第一弾国家級無形文化遺産に指定された。今では、休日になると、多くの太極拳愛好家が国内外から陳家溝を訪れ、農家院に寝泊まりし、農村の一角で太極拳の稽古に励んでいる。新華網が伝えた。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月10日