この11月、イスラム国(IS)がいくつかの事件を起こした。
パリ同時多発テロ
13日夜、フランスの首都パリ中心部のレストランや郊外のサッカースタジアムなど7カ所で発砲や爆発があり、多数の死者が出た。事件発生当時、スタジアムではフランス対ドイツのサッカー親善試合が行われていた。詳細へ>>
フランスのオランド大統領、ヴァルス総理、カズヌーヴ内務大臣は同時テロ対応の非常事態を宣言し、重要エリアに警戒態勢を敷いた。内務省は危機対応チームを立ち上げた。
14日、「イスラム国」(IS)のフランス支部を名乗る組織はインターネット上に犯行声明を出した。声明では「8人のメンバーがパリで同時に攻撃を行った」などと主張している。
中国人人質殺害
中国国民の樊京輝さんがイスラム過激派組織イスラム国の人質となり、残忍に殺害された。樊さんに哀悼の意を表すとともに、遺族の皆様に心より慰問の意を表する。樊さんが人質となり、中国政府と国民はその安否を非常に気にかけると同時に、中国政府関係当局はすぐさま緊急対応体制を採り、救助に向けあらゆる手を尽くした。しかし、テロ組織は人類が守るべき良知と道徳の一線を無視し、残忍非道の結末に至った。詳細へ>>
【1月】
フランスパリの連続テロで17人死亡
フランス・パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社が7日、武装集団に襲撃され、これまでに警察官2人を含む12人の死亡が確認されている。負傷者には重体が3人含まれている。これは同国でここ40年に起こった死者数が最多のテロ襲撃事件だ。同日11時30分ごろ、覆面で武装をし、銃とロケットランチャーを持った少なくとも2人が同社の本部事務所を襲撃した。詳細へ>>
【2月】
日本人人質を殺害
過激派組織「イスラム国」(IS)とみられる組織が1日インターネットに動画を公開し、「イスラム国」に拘束されていた日本人の後藤健二さんが首を切られて殺害された様子が映し出された。これで先月24日の湯川遥菜さんに続き、日本人の人質が二人とも殺害された。詳細へ>>
ヨルダン人パイロットのカサスベ氏を焼き殺す映像をインターネット上に公開
「イスラム国」が2月3日、ヨルダン人パイロットのカサスベ氏を焼き殺す映像をインターネット上に公開した。詳細へ>>
【3月】
チュニジアの観光客襲撃テロ、死者22人に
18日現地時間午前、自動小銃と手りゅう弾を持ち、兵士に成りすました3人のテロリストが、国会議事堂近くにあるバルドー博物館に入り、博物館を訪れていた多くの観光客を襲撃した。チュニジアのテロ対策部隊は、ヘリ2機の協力を要請、現場を包囲してテロリストと交戦した。詳細へ>>
【10月】
トルコの首都アンカラで爆発事件
トルコの首都アンカラで10日深刻な爆発事件が起き、95人が死亡し、246人が負傷した。詳細へ>>
ロシア、旅客機墜落事件
ロシア連邦保安局(FSB)は公式サイトで17日、エジプトのシナイ半島で10月31日に発生したロシアのエアバスA321型旅客機の墜落について、調査の結果、機体に積まれていた爆発物による墜落だったことが判明したと発表し、テロと断定した。詳細へ>>
中国は安全守りテロと戦うフランスを断固支援
外交部(外務省)の洪磊報道官は14日、フランスの首都パリで発生した同時テロ事件について記者からの質問に答える中で、「中国は13日夜にフランスのパリで発生した同時テロ事件により多くの死傷者が出たことに深い驚きを覚え、このたびのテロ事件を強く非難する」と述べた。詳細へ>>
王毅外相「国際社会は反テロの統一戦線を形成すべき」
中国外交部(外務省)の王毅部長が主要20カ国・地域(G20)外相昼食会で「中国は、パリで発生した同時多発テロを強く非難するとともに、国の安全を守り、断固としてテロと戦うフランスを支持する」とした上で、「中国は反テロに向け、各方面が力を合わせることを主張する。個別対策と抜本的対策の両方に尽力し、ダブルスタンダードを許してはならない。反テロにおいては、国連の主導的役割を十分に発揮し、統一戦線を形成すべき」と指摘。さらに「中国もテロリズムの被害国だ。『東トルキスタン・イスラム運動』を代表とする東トルキスタンのテロ勢力への打撃を、国際反テロ活動の重要な一部分とすべきだ」との見方を示した。詳細へ>>
中国は、永遠にテロリズム反対の立場に立つ
同時多発テロにより、フランスは大きな被害を受け、世界は悲しみに包まれた。無数の国家の無数の人々が、パリで亡くなった人々、テロによって命を奪われた全ての兄弟姉妹に哀悼の気持ちを捧げている。悲しみが1つに集まれば、強大な力を形成することができる。なぜなら、命を尊ぶことは文明を超えた全世界の共通の価値観だからだ。詳細へ>>
中国政府は人間性なき暴挙を強く非難し、必ずや犯罪者を法によって裁く
洪磊報道官は19日、イスラム過激派組織イスラム国(IS)が中国人の人質を殺害したことに関し談話を発表した。詳細へ>>
洪報道官の談話は以下の通りである。
中国国民の樊京輝さんがイスラム過激派組織イスラム国の人質となり、残忍に殺害された。樊さんに哀悼の意を表すとともに、遺族の皆様に心より慰問の意を表する。樊さんが人質となり、中国政府と国民はその安否を非常に気にかけると同時に、中国政府関係当局はすぐさま緊急対応体制を採り、救助に向けあらゆる手を尽くした。しかし、テロ組織は人類が守るべき良知と道徳の一線を無視し、残忍非道の結末に至った。中国政府はこの人間性なき暴挙を強く非難し、必ずや犯罪者を法によって裁く決意である。(編集XM)
「人民網日本語版」2015年11月23日