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貴州苗族の60代男性、竹細工と共に歩む人生

人民網日本語版 2015年11月23日16:23

李さんの背後に積み上げられているのはここ数週間で編み上げた竹かご。販売のピークである苗年期間中に合わせてたくさんの竹かごを売る。李さんは竹に覆われた山から「煙竹」と呼ばれる種類の竹を探し出す。午前9時、各家から炊事の煙が立ち上る中、李さんは山から採ってきた煙竹を家に持ち帰る。李さんは10日間ほど乾燥させた竹の皮を剥ぐ作業から一日の仕事を始める。竹ひごを削り出すのは最もその技術が問われる工程。李さんの手は長年の竹細工作りで節くれだっている。竹かご作りを始める李さん。普通の竹かごを作るのにはおよそ10本の竹、70本余りの竹ひごを必要とする。李さんは昨日と一昨日完成させた異なるタイプの竹かごを見せてくれた。李さんが忙しく働く傍らに、奥さんも布靴に刺繍しながら寄り添う。
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11月21日、貴州省黔東南州雷山県では伝統の苗年(苗族のお正月)に備え、苗族の李碧武さんが苗族の人々が年越しや結婚式に必要とする竹かごの制作に追われていた。今年66歳になる李さんは貴州省雷山県丹江鎮排卡村に生まれ育ち、竹細工に従事すること30余年、地元でも有名な苗族花かご作りの名人である。竹かごの工程は煩雑で、竹を伐採し、割り、剥ぎ、削って竹ひごを作り、最後に編み上げて作る。普通の花かごを作るにはおよそ10本の竹、70本余りの竹ひごを必要とする。李さんが竹かごを作るのに使うのは俗に「煙竹」と呼ばれる細身で節が小さい種類の竹である。山に入って材料を選び、およそ10日間ほど竹を完全に乾燥させ、竹が黄色く変色して初めて竹細工に用いることが可能となる。黄みを帯びた竹で作られた花かごは人気があるそうだ。1本の鉈と1挺のノコギリが李さんの工具。李さんの熟練した技をもってしても、1日に1つの竹かごを完成させるのが精一杯。近年では地元で竹細工を作る人が少ないため、苗年の市場がたつと、李さんの作った竹細工は市場でも苗族の人々から大変人気がある。李さんの2人の息子も竹細工の技を引き継いでいるものの、竹細工の仕事は面白みに欠けるので、出稼ぎに行ってしまい、彼の技を継承したがらないそうだ。雷山県排卡村でも昔は2、30人もの竹細工職人がいたが、継承者がいないため、現在も竹細工の生産に関わっているのは60代の4人だけとなっている。中国新聞網が伝えた。(編集TG)

「人民網日本語版」2015年11月23日

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