19日夜、日本在住の中国人アーティストが捧げる「遊弦コンサート」が東京四谷区民ホールで上演された。今回の演奏会では中国人アーティストの彭秀敏さん、費堅蓉さんと張林さんがそれぞれ二胡、三弦、揚琴、中阮等何種類もの中国の民族楽器の魅力を紹介し、日本の観客から歓迎された。新華網が伝えた。
演奏会は日本を拠点に演奏活動を行っている二胡演奏家として有名な彭秀敏さんと揚琴演奏家の張林さんによる名曲「良宵」の二重奏で幕が開いた。「良宵」は作曲家・劉天華氏が1928年の大晦日の夜に即興で作曲した二胡の曲で、友人たちと楽しい夕べを過ごす軽やかな心情を描き出している。
続いて彭秀敏さんと張林さん、日本在住の弾奏楽器演奏家である費堅蓉さんの三重奏で「姑蘇春暁」、「チャールダーシュ舞曲」、「菊花台」、「平湖秋月」等、中国や海外の名曲が演奏された。費堅蓉さんは三弦、中阮、琵琶、古筝等多数の弾奏楽器の演奏に長け、中国楽器の三弦で彭秀敏さんと河南省の民族音楽「十八板」を演奏したほか、琉球三味線を使って、彭秀敏さんと日本のミュージシャン宮沢和史氏の「島唄」を演奏した。琉球三味線は中国の三弦の影響を受けて生み出された琉球地方独特の楽器で、南国の風情を強く感じることができる。
合奏の他にも費堅蓉さんと張林さんの2名の音楽家による情熱的な独奏も披露された。費堅蓉さんは三弦で「砂漠の旅」を独奏。この曲は彼女自身の作曲で、ウイグル少数民族特有のメロディーとインド楽器シタールを模倣した演奏方法で、1つの三弦で合奏のような勢いのある楽曲となっている。また張林さんは揚琴で米国ジャズの巨匠、チック・コリア作曲の「スペイン」を独奏し、揚琴がこの名曲に新たな味わいを持たせていた。
彭秀敏さんは日本在住の二胡演奏家として有名であり、西安音楽学院研究生院を卒業。1999年に来日してから、二胡芸術の普及に努め、テレビ局の各種音楽番組や舞台演出で活発に活動している。ここ数年、彭秀敏さんは「遊弦コンサート」をたびたび主催し、自身の二胡の独奏だけでなく、中国人アーティストを招待して、ともに演奏している。(編集TG)
「人民網日本語版」2015年11月25日