「海外メディアが見る江西2015」報道活動に参加する記者団は最終日の14日、江西省贛州市崇義県の陽嶺国家森林公園、通天岩、横水鎮オレンジ農園を訪れ、現地の風光明媚な大自然を世界に向けて紹介した。
陽嶺国家森林公園は国家4A級、同省自然保護区に指定される森林公園。陽明湖や雲隠寺、万寿岩といった観光スポットを有し、「中国一マイナスイオン濃度が高い」森林公園としても有名で、大気汚染で悩む大都市から訪れた記者団も思わず深呼吸をしてその澄んだ空気に酔いしれた。
その後一行は山道を進み、中国南方の古代石窟芸術の宝庫で「江南第一石窟」の誉れをもつ通天岩を訪れた。通天岩には唐・宋代に作られた359体もの石の彫刻が現存しており、千年の時を経た今その多くがやや風化しているものの、依然生き生きとした表情を浮かべ、外国人記者らはその一体一体を熱心にカメラに収めた。
旅の最後のスケジュールは「オレンジ狩り体験」。一行を乗せたバスは曲がりくねった山道を進み、オレンジの木が一面に広がる同県横水鎮佐渓村に到着、その美しい農園をカメラに収めながら、ハサミを取りオレンジ狩りを体験した。この地のオレンジは「贛南臍橙」といい、53.89億元(約2900億円)で中国一のブランド価値を持つ農産品として「中華名果」の誉れをもつ。モロッコ通信のMoufakkir Abdelkrimさんは、「いい匂いなので思わずその場で食べた。果肉が詰まってとても甘く美味しい」と舌鼓を打った。
「海外メディアが見る江西2015」は、中共江西省委員会宣伝部、人民日報人民網、江西省観光発展委員会、江西省外事僑務弁公室共催の大型国際報道活動で、今年はEFE通信、テレスールテレビ局、ベトナム人民報、モロッコ通信社、スーダンテレビ、Yuanfang Magazineといった海外メデイアをはじめ、中国中央テレビ、人民日報海外版、人民網、中国網、環球時報等中国メディアを含む国内外の記者約40名が集った。10日から14日までの期間中、英語やロシア語、アラビア語、スペイン語、フランス語、日本語、中国語など多言語で同省の風光明媚な名所が世界に向けて紹介され、連日注目を集めた。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年12月15日