広西チワン族自治区南寧市で「劉三姐」号列車が24日、初めての運行を開始した。この列車の車内で乗客は広西の特色料理を堪能できるだけでなく、同地の15か所の観光都市を見学でき、ラッキーな乗客は更に「劉三姐」が投げる刺繍毬を受け取ることができる。新華社が伝えた。
広西は多民族が集中している自治区だ。「劉三姐」はチワン族の「歌の仙人」で、同族の人にとっては美と愛や知恵、才能を象徴する存在である。
同列車の梁輝介車掌長によると、「劉三姐号はZ5/6号という北京―南寧ージアラム(ベトナム)を結ぶ国際列車だ。『劉三姐号に乗って美しい広西を観光しよう」というテーマで、国内外に広西チワン族自治区の民族的特色文化や現地の人々の暖かいおもてなしの精神を発信する」という。
「劉三姐」号の車内で乗客は刺繍毬や銅鼓で飾られたチワン族の食堂で黃燜雞(煮込みチキン)、啤酒魚(魚のビール煮込み)、桂式水煮牛肉(チワン風牛肉の煮込み)、檸檬鴨(アヒルのレモン風味)など独特な風味の広西料理を味わうことができるだけでなく、15号車の車内においては同自治州15か所の観光都市の景色を楽しむことができる。
同車の初運行当日、一部の乗務員はチワン族の民族衣装を身に付け、「劉三姐」号の車両バッジをつけ、チワン族のダンスで乗客を迎えた。車内食堂のメニューデザインや掲示板など一連の列車サービス施設や物品のデザインはチワン族の要素がちりばめられている。
Z5/6号はすでに広西と中東部の省や市、またASEAN諸国(ベトナム)を陸路で結ぶ最も速いグリーンな交通機関である。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年1月25日