春が到来し、衝撃的に細い「A4ウエスト」がここ最近注目を浴びている。ＳＮＳのモーメンツには細い女の子たちが自分のA4ウエストを投稿し始めたが、A4ウエストとは何なのか？A4ウエストとはＡ4サイズの紙を縦にして腰に真っ直ぐに置くことで、表や後ろのどの角度からでも簡単に腰を隠すことができる。「こんなに痩せているのを見ると、こっちが恥ずかしくなる」と声を挙げる、A4ウエストに収まりきらない腰の女の子たちの人生に希望はあるのだろうか？美容整形の専門家は、「A4ウエストに拘り過ぎる必要はない。曲線があれば、同様に美しい」と話す。

A4ウエストは美しいのだろうか？中国医学科学院整形外科病院の劉春軍先生は、「美的感覚から見ると、腰は人体の一部でしかなく、女性が美しいかどうかというのは曲線による。A4ウエストではない女性でも、正面や横、背面から見て綺麗なＳ字曲線を描いていれば同様に美しい。女性のウエストとヒップの最も良い比率は0.7で、ウエストとバストの最も良い比率は0.6である。この比率があれば、A4ウエストでなくても十分美しく見える」と話す。　

結局のところ、A4ウエストはどれくらいの細さなのだろうか？劉先生は、「Ａ4用紙1枚の規格サイズは21センチ×29センチ7ミリなので、大まかに計算すればA4のウェストは57センチから60センチくらいだ。出産した女性は肉がたるんでしまい、理想のウエストに近づくのは比較的困難だが、腹筋運動をすれば細いウエストを手に入れられる。まず初めは今流行っている肘立て伏せを行なう。つまり体幹トレーニングをすることで、腹筋を収縮するという目的を達成できるが、それだけではウェストダイエット効果は得られない。腹斜筋トレーニングつまり、腰の横側の筋肉も一緒に鍛える必要がある。

前出の病院栄養科の高玉霞准教授は、「A4ウエストであるかどうかは大事なことではなく、大事なのはボディマス指数（BMI）が適切な基準に達しているかどうかだ。もしBMI数値が18.5より低ければ栄養不良になってしまう。女性の多くは夏が来たらダイエットしたくなり過度なダイエットでA4ウエストを追い求めると鉄欠乏性貧血を引き起こす可能性がある。注意力散漫になり仕事や勉強の効率が低下するばかりか、過度のダイエットは拒食症などを引き起こすこともある。ヘム鉄を補給するには適量の赤肉の摂取が必要だが、赤肉の摂取はあくまでも適量である必要がある。一週間摂取する赤肉を生肉に換算すると500グラムで十分だ。スタイルと健康をよくするために、塩と油の摂取を少なく、野菜と果物、穀類を多く摂取し、適量の肉や肉製品、乳製品などを摂取し、栄養のバランスに注意を払うことが大事である」と話す。

「人民網日本語版」2016年3月21日