ボアオ・アジアフォーラム2016年度年次総会がまもなく海南省で開催される。今年のテーマは「アジアの新しい未来:新しい活力と新しいビジョン」で、各方面の交流に向けて再びプラットフォームが構築され、アジアと世界の融合発展のために心を一つにし力を合わせる機会となる。「人民日報」海外版が伝えた。
今年は同フォーラムの15周年にあたる。15年の間に、フォーラムはアジアに軸足を置き、世界を視野に入れ、アジア経済一体化の流れに乗って、新興市場国と発展途上国の成長の鼓動をしっかりつかまえ、各方面の資源を統合し、アジアと世界の経済発展・繁栄のために提言や提案を行い、積極的に貢献してきた。また文化、青少年、観光などの分野における各方面の交流・協力のためにルートを開き、各国国民の友情を深め、文明間の対話を促進する上で積極的な役割を果たしてきた。
現在、世界経済は復興への力を欠き、アジアの経済発展も一連の困難に直面する。このような特殊な背景の下、各方面は今回のフォーラムに特に注目している。今回の総会は伝統を受け継ぎ、交流を増進し、共通認識を凝集し、協力を深化させ、アジアと世界の安定・発展に新しいプラスのエネルギーを注ぎ、新しい推進力を提供するものとなる。
中国はこれまで一貫してフォーラムの発展を非常に重視し積極的に支援してきた。2015年の年次総会開幕式では、習近平国家主席がアジアの運命共同体に向かって進むという重大な主張をうち出した。中国はこれまでずっと言ったことは必ず守り、行ったことは必ず果たしてきた。今回の総会に先立ち、瀾滄江‐メコン川協力初の首脳会議が行われ、中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの指導者が海南省三亜市に集結し、6カ国の友好協力の深化やサブ地域協力の発展促進という一大計画について話し合う予定で、相互利益・互恵、協力・ウィンウィンを原則とした瀾滄江・メコン川流域諸国の運命共同体構築に向けて努力していく。今年は中国とASEANの対話メカニズムが「銀婚式」を迎える年で、中国は引き続き親・誠・恵・容の周辺外交理念を実践し、より緊密な中国‐ASEAN運命共同体を構築していく。中国は年内に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉を終え、中国・日本・韓国の自由貿易協定(中日韓FTA)の交渉を引き続き推進し、これらを土台として、20年をめどに東アジア経済共同体を構築するよう努力する。中国は開放的な地域主義を奉じ、各国とともに開放、包容、均衡、恩恵に基づくアジア経済の協力の枠組を構築し、アジアの発展と地域の協力を推進するよう努力していく。