英国ブランド調査会社のブランドファイナンスがこのほど発表した「2016年科学技術ブランド100番付」では、米国アップル社が時価総額1459億1800万ドル(約16兆2465億1千万円)で首位に立った。上位10ブランドをみると、韓国のサムスンを除き、ほかはすべて米国ブランドだった。中国ブランドは19が番付入りし、大陸部が15、台湾地区が4だった。中国ブランドのトップは華為で総合11位。
中国ブランドはかつてはゼロだったが、今や約5分の1を占めるようになった。世界の科学技術産業で中国企業は存在感を高めている。
アナリストがシュワルツとベーンケが提起した「人類の普遍的価値観」という概念を用い、同番付について価値観という側面から分析を進めたところ、成功した科学技術ブランドは一般的に次の4つの特徴を備えてることがわかった。
(1)「選択、創造、模索」を価値の指標とし、独立した思考と行動を尊び、創造性と革新力を重んじる。
(2)科学技術とインターネット資源を統合し、自身の競争上の優位性を形成し、社会の承認を獲得するとともに極めて大きな影響力を形成する。
(3)顧客の体験を重視し、顧客を中心にするとともに、一貫して顧客のニーズに基づいて製品の研究開発を行い、顧客がよりよい体験とよりよい生活を手に入れるよう努力する。
(4)国民全体の幸福を理解し、楽しみ、包摂し、保護し、公正で公平かつ調和の取れた心地よい社会の創造に努力する。
同番付の上位ブランドの公式サイトを調査したところ、「変化を楽しむ」、「自ら向上する」、「自分を超える」といったプラスのエネルギーに満ちた言葉が頻繁に登場し、各企業の価値観を示していた。これはつまり、伝統的ブランドに比べ、科学技術ブランドはその確立の過程で科学技術のウェイトに基づくだけでなく、市場により注目し、需要側の嗜好により注目し、これらをよりどころとして反対側から革新とバージョンアップを進めているということだ。こうした点を踏まえると、科学技術ブランドの確立と供給側の構造改革には自ずから収斂性があるということがわかる。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月21日