四川省成都市武侯区高昇桥路にある建物内の狭い作業場で、冷連傑さんが汗だくになって作業していた。冷さんは毎日午前10時から日没まで作業し、自分の手で竹製の自転車を1台ずつ作っていた。四川日報が伝えた。
竹製の自転車は普通の自転車に比べて、作る過程での二酸化炭素排出が少なく環境に優しい。タイヤやホイールなどのパーツは普通の自転車と同じだが、フレームやハンドルは竹で作られており、斬新でおしゃれな見た目で、レトロな雰囲気も放っている。材料の選定、焼き入れ、ブラッシング、組み立てなどの工程を行い、冷さんは約30時間かけて1台の自転車を作り上げる。
自転車の性能をチェックするために、冷さんとそのチームのメンバーは竹製自転車で西蔵(チベット)自治区ラサ市まで走行実験を行うことにした。今年5月3日に冷さんたちは成都を出発し、30日をかけて約2500キロの道のりを走破し、無事ラサにたどり着いた。道中、巴朗山の峠を越え、無人地帯の可可西里(フフシル)を通り過ぎた。さらに、猛吹雪に遭い、ブレーキが凍りつき、車体が凍結するなどの過酷な実験となったが、竹製自転車の損傷は一筋のひびが入っただけで済んだという。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年9月26日
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