有人宇宙船「神舟11号」が17日、無事打ち上げられた。その前日、神舟11号の乗組員の記者会見が酒泉基地で行われ、乗組員の景海鵬氏と陳冬氏の新コンビが公の前に姿を現した。すでに宇宙飛行任務の参加経験のある景氏に比べ、陳氏の幼さの残る顔立ちはまだ多くの人に知られていない。しかしながら、そこから遠く離れた陳氏の故郷・河南省洛陽市では、彼の恩師の姚志強さんがこの日を何年も待っていたという。大河報が伝えた。
姚さんは、「陳冬は学生時代ずっとクラス長を務め、成績も優秀で実行力があった。また、心理的素質も高く、同年齢の生徒よりも大人びていて、落ち着いていた。サッカーが好きで、身体能力もかなり高かった」と陳氏について語った。
1997年に陳氏は長春飛行学院に入学し、毎年春節には姚さんにショートメールを送ってくれていたそうだ。しかし、のちに陳氏との連絡は途絶えてしまった。2012年、姚さんは陳氏ともう一人別の学生のことを思い出し、現地の新聞に陳氏を探すための依頼文を掲載した。その後、陳氏は宇宙飛行士になる夢を叶えるために、航天城で丸6年身を粉にして訓練を受け、ほとんど外の世界との連絡を絶っていたということがわかった。姚さんは、「陳冬は立派になった」と陳氏を祝福し、全ての任務が順調に遂行できるように祈った。
陳冬氏の父親の陳樹林さんは陳冬氏の写真をたくさん提供してくれた。写真のうちの何枚かは髪が長く、女の子のように結んだ姿の写真もあり、明るい笑顔を浮かべた様子は、まるで可愛らしい女の子のようだ。
陳冬氏の父親は近所の家で記者会見の生放送を見たそうだが、近所の人々は近所から宇宙飛行士が誕生したことを全く知らなかったという。国家の至高の利益のため、陳冬氏の父親は長年このことをずっと秘密にしていたからだ。
陳樹林さんは、陳冬氏の幼いころの写真を見ながら、「実は陳冬が小さい頃、私たちは娘のように育てていたんだ」と笑いながら語った。(編集YK)
「人民網日本語版」2016年10月18日
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