有人宇宙船「神舟11号」は、乗組員がなぜ2人だけなのだろうか?全国人民代表大会代表で、中国航天科技集団第五研究院有人宇宙船システムチーフデザイナーの張柏楠氏は6日、「生命保障システムの能力が限定的で、宇宙飛行士の宇宙滞在期間を延ばすために、人数を減らすしかなかった」と述べた。科技日報が伝えた。
張氏によると、神舟11号の任務の主要目的の一つは、宇宙飛行士の宇宙中期滞在試験だ。そのため滞在期間を意図的に延長する。
中国の宇宙飛行士による宇宙滞在最長期間は、神舟10号の15日間(軌道上を周回)で、うち12日間はドッキング目標機「天宮1号」の内部で滞在した。すでに発表された計画によると、神舟11号の宇宙飛行士は30日間の滞在を予定している。しかし張氏は、計画についてはまだ最終的に確定されていないとした。
米露の宇宙飛行士は数日前、1年弱の宇宙滞在を終え、国際宇宙ステーションから地球に帰還した。張氏によると、中国の宇宙実験室の生命保障システムは再生可能型ではなく、天宮1・2号の保障能力から大幅に改善されていないため、国際宇宙ステーションと比べるとまだ大きな開きがあるという。
張氏は、「中国の宇宙ステーションの建設後、再生可能型の生命保障システムを採用する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月7日