有人宇宙船「神舟11号」の任務を遂行する宇宙飛行士2人は、軌道上を33日飛行する。中国有人宇宙事業弁公室の武平副主任は16日、酒泉衛星発射センターで「神舟10号の任務を踏まえた上で、4つの措置で宇宙飛行士の健康的な生活、効率的な作業を保証する」と明らかにした。新華社が伝えた。
武氏は次のように紹介している。
宇宙飛行期間の長期化に伴い、無重力環境が人体にもたらす悪影響も拡大する。特に心血管系の機能低下がさらに目立つようになるほか、筋萎縮や骨粗鬆の問題も一定の程度で生じるようになる。さらに宇宙飛行士は長時間飛行を終えて地上に戻った後に生じる重力再適応への症状がよりはっきりと表れ、その再適応の期間も長くなる。
今回の任務で宇宙飛行士2人は軌道上を33日飛行するが、4つの措置で健康的な生活、効率的な作業を保証する。
第一に医療面でのモニタリング。飛行期間中は問診や基本的な生理指標の検査、尿検査、心肺機能の検査といった手段を総合的に活用し、宇宙飛行士の健康状態を定期的にチェックする。さらに船内における微生物制御の強化を重視し、予防治療薬や関連する医療機器を設置し、飛行中の宇宙飛行士の健康状態をサポートする。また今回の任務では、宇宙・地球遠隔医療サポートシステムを初めて構築し、宇宙と地球で共同診察を行うことにより、宇宙飛行士の軌道上での医療問題を解決する。
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