贛江の両岸では毎晩8時半になると壮大なライトアップショーが始まる。両岸に林立する高層ビル群は、夕闇が迫るころになるとそれぞれ明かりが灯り出し、東岸に赤と緑で美しくライトアップされた滕王閣とマッチして、なんとも美しい夜景が両岸に広がる。そんな中を航行するのが今回乗った贛江クルーズ。全行程40分ほどで滕王閣から出発する。両岸の夜景や南昌大橋を眺めながらゆっくりと大観覧車の近くまで下って行き、そこでゆっくり旋回すると、今度は上流へと航行していく。間もなく8時半というところで、船内にライトアップショーを知らせるアナウンスが流れる。目の前に広がる無数の高層ビルが一斉にスクリーンに変貌する瞬間だ。今まで単調だった明かりが鮮やかな色を帯び、美しい動きのある映像となって目の前に広がる。ショーは船内のアナウンスに合わせ、世界各地の建造物や動物などの紹介がメインとなるが、例え中国語がわからなくてもこの360度パノラマで広がるショーのスケールの大きさと鮮やかなLEDを十分に楽しむことができるだろう。
これらのビルに使用されているLED技術は同市南昌大学の江風益教授が率いるチームが開発した「シリコン基板GaNデバイスLED技術」。今年1月には2015年度国家科学技術奨励大会で国家技術発明賞において唯一の一等賞を獲得したということだ。
「海外メディアが見る江西2016」は、中共江西省委員会宣伝部、人民日報人民網、江西省観光発展委員会、江西省外事僑務弁公室が共催する大規模な国際報道活動。今年はプレンサ・ラティーナ、メキシコテレビ局テレビサ、Holachina、通信社ルサ、PRニュースワイヤー、フォーブス誌、韓国中央日報、韓国ソウル新聞といった海外メデイアをはじめ、中国中央テレビ、人民日報海外版、人民網、中国網、環球時報等中国メディアを含む国内外の記者約40名が集った。11月28日から12月3日までの日程で、英語やロシア語、アラビア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、日本語、韓国語、中国語など多言語で同省の観光の名所を世界に向けて紹介していく。(文:玄番登史江)
「人民網日本語版」2016年11月29日
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